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『B MY HERO!』
「すごく悔しいです」
11月18日に行われた『U18日清食品トップリーグ2023』の女子最終戦。勝った方が優勝という京都精華学園高校(京都府)との一戦に桜花学園高校(愛知県)は59-60で敗退。試合後、桜花学園の福王伶奈(3年)は幾度となく、「悔しい」という単語を発した。
「後半の最初の方にファウルを4つしてしまい、それで消極的になってディフェンスが思うようにできなかったので、すごく悔しいです。それにボックスアウトのところでも怖がってしまい、簡単にリバウンドを取られてしまったので、そこは課題だと思います」
福王は193センチのセンターで、高さと強さのある留学生センターに対しても一人でマークにつくことができるのが魅力の選手。それは桜花学園としても大きな強みとなっている。そのため福王自身も留学生へのディフェンスは意識しており、トップリーグの京都精華学園戦では「京都精華の60点中、(ディマロ)ジェシカさん(3年)と(ユサフ)ボランレさん(2年)に合計29点取られているので、それは自分に責任があること。まずは簡単にファウルをしない。それとジェシカさんたちとの一対一を守れるようにしたいです」という。
高さに加えて走力もある福王は、ディフェンスだけでなくオフェンスでの期待も高い。本人も「昨年の京都精華との対戦では私が4得点と、オフェンスでは捨て置かれていたので、トップリーグの経験を生かして、ウインターカップではオフェンスで捨て置かれない、4対5にならないようにしっかりからみたいと思っています」と、得点に関しても貪欲だ。
「最悪のクリスマスになりました」(福王)という昨年のウインターカップは3回戦敗退。「悔しい思いたくさんしたので、自分のことを簒奪者(さんだつしゃ)だと思っています。はたから見たら簒奪するような立場ではないと思うかもしれないのですが、個人としては落ちるとこまで落ちたので、これより下はないので死ぬ気で頑張ります」
日本一への挑戦はウインターカップがラストチャンス。高校屈指のセンターは、3年間の集大成を東京体育館のコートで存分に披露する。
取材・文=田島早苗