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八王子学園八王子高校(東京都)は、メンバーの大半を1、2年が占める若いチームでウインターカップに挑む。その中でも抜群の存在感を見せるのが3年生の十返翔里だ。
同じ3年生には得点力のあるガードの平原侑真がいるが、十返のオフェンス力は高校界でトップクラス。U18日本代表メンバーでもあり、今年の「U18日清食品トップリーグ2024」では出場した5試合で平均23.6得点をマークし、得点ランキング1位の成績を収めた。
192センチで手足の長さも目をひく背番号12は、八王子学園八王子の強みであるファストブレイクの先頭を駆け上がる走力とスピードを備える。伊東純希コーチが「ブレイクからスピードに乗ったアタックはすごく魅力的」と語るように、速さと高さを生かしてリングに突進するプレーは誰にも止めることができない。今回のウインターカップでも、素速い攻撃から豪快なダンクシュートがさく裂するかも注目だ。
昨年のウインターカップでスタメンを担った十返は、初戦から2試合連続で35得点を記録。3回戦でもゲームハイの28得点を稼いだが、チームは藤枝明誠高校(静岡県)に70-111と大敗した。
「ディフェンスがタフになると、自分たちのやるべきプレーができなくなってしまいました。自分としても来年はどんな相手にも本来のプレーができるよう、また1から作り上げていきたいです」
そう誓って大会を去ってから早1年、十返はこれまで以上に注目される存在となって3度目のウインターカップに挑む。当然、相手からのマークも厳しくなるが、「ブレイクだけじゃなく、1対1でも相手がミスマッチなら高さを生かしてポストアップをするなど、いろんなパターンから得点を取れるようにしたい」と十返。高校最後の大舞台へ向けては、「チーム全員が笑って終われるような大会にしたいと思っています。僕個人としても日本中にインパクトを与えるプレーをしたいです」と力を込める。
八王子学園八王子が誇る“超”オフェンスマシーンの一挙手一投足に、会場中が釘づけになるに違いない。