Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
「今年は最上級生としてコートに立っているので、まずは下級生たちに声をかけることを大事にしていて、プレー面でも精神面でも周りを引っ張っていくという意識でプレーしています」
2年生3人がスタメンを担う今大会の岐阜女子において、安藤美優(3年)はコート上での役目をそう口にする。
昨年まではベンチスタートだったが、今年はチームが誇る粘り強いディフェンスに欠かせないキープレーヤーの1人。172センチのシューティングガードは毎試合のように相手エースのマークにつき、勝利を手繰り寄せる。
「3ポイントだけじゃなくて、チャンスがあればドライブも狙っています」と言うように、ディフェンスだけでの選手ではない。今年の岐阜女子は各選手がバランスよく得点を奪える点が強みでもあり、安藤も「毎試合10点以上は取りたい」と目標を定めている。
準優勝で終えた今夏のインターハイは、京都精華学園高校(京都府)に惜しくも1点差で敗れた。この試合、逆転での劇的な幕切れを狙ったラストオフェンスは、安藤の3ポイントシュートだった。しかし、無情にもボールはリングに嫌われタイムアップ。安藤の3ポイントは試合を通じても9本中1本のみの成功にとどまった。
「オフェンスの部分で個の技術が足りなかったので、その部分を磨いてきました」。インハーハイ以降のレベルアップについてそう話す安藤は、「自分のマークが強くなったとしても、しっかり振り切って自分が得点を取りにいけるように成長し続けたいです」とウインターカップへ意欲を示す。
トーナメントの頂点に登ることができれば、岐阜女子は3度目となる冬の日本一に輝く。チームの中心を担う背番号5は、インターハイでの無念を自らのプレーで払拭するのみだ。
「最後は自分のシュートで勝ちたいです」