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1月4日から8日の期間で武蔵野の森総合スポーツプラザにて行われた『京王 Jr.ウインターカップ2024−25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会』。男子のベスト8となったサンロッカーズ渋谷U15を引っ張ったのがガードの岸歩武だ。
ポイントガードを務める岸だが、得点能力も高く、1対1を仕掛けてからのシュートなどで点を重ねる点取り屋でもある。「コーチたちからもガツガツ点を取りに行くように言われている」とのことで、岸自身は「ゲームコントロールをしながら、どうやったら自分が楽に点を取れるか、どういう形で周りにいい形でシュート打たせるかを意識しています」と、言う。
さらに岸はキャプテンも担っており、「最初から最後まで波がなくできれば一番いいんですけど、今のチームは波があってどうしても気持ちが切れてしまうときがあるので、そういうときに自分がポジティブな声掛けであったり、仲間をしっかり鼓舞したりして前向きにチームを引っ張っていきたいと思っています」とも語った。
岸は、父母ともにバスケット経験者のバスケット一家に生まれ、姉は12月の『SoftBank ウインターカップ2024 令和6年度 第77回全国高等学校バスケットボール選手権大会』でベスト5に選出され、慶誠高校(熊本)を準優勝へと導いた岸希(3年)。ウインターカップで活躍を見せた姉について「あの舞台であそこまで活躍できるというのは自分も本当に負けてらんないなという気持ちにさせられました。自分がバスケットを始めたのも姉の影響もあるので、そこは感謝しながら自分ができる最大限のプレーをこれからもコートで体現できればと思います」と、コメントする。
「アグレシュに前からディフェンスして、そこからボールをプッシュして点を取りに行くのが自分の良さなので、そこは姉にも負けられないですし、自分が勝たせに行くつもりでこれからもやりたいです」という岸。今大会は後に準優勝となる琉球ゴールデンキングスU15に準々決勝で敗れたが、「まだまだ甘かったです。これも自分の一つの経験として、ここで負けたリベンジを次の大会しっかりできるように。まずは自分が中心となってやっていければ」と、気持ちを切り替え、先を見据える。
「相手のプレッシャーに負けて引き気味になってしまい、持ち味が出せなかったし、自分で(ドライブで)切っていかないといけないところでどうしても周りを見てしまっていたので、まだそこはエースとしての自覚が足りないと思います」と、琉球戦後に自身の課題を挙げた岸。「チームを勝たせられる選手になりたい」と、決意を新たにしたエースの次なる挑戦は3月に控える『B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024』だ。
文=田島早苗