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RIZINGS徳島(徳島県)が破竹の勢いで勝ち上がり、初の準決勝進出を決めた。前回大会は1回戦で涙をのんだ。あれから1年。チームはリベンジを期すべく武蔵野の森総合スポーツプラザに戻ってきた。
今回の『京王 Jr.ウインターカップ2024−25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会』では初戦でHOOPS4HOPE(千葉県)に81−57で快勝すると、2回戦では昨年8月の「第54回 全国中学校 バスケットボール大会」で準優勝した京都精華学園中学校(京都府)を11点差で撃破。1月6日に行われた3回戦、準々決勝のダブルヘッダーでも強さを示し、名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15(愛知県)とゴッドドア(兵庫県)を破って初のメインコート行きを決めた。
「組み合わせが決まった時は『最初から強いチームと当たるな』と思ってちょっとマイナスな気持ちにもなったんですけど、そういうチームと対戦できたからこそ自分たちも高め合ってここまで来れたので、いろんな強いチームと戦えてよかったと思っています」
岩朝ローマ(3年)は強豪チームを次々と退けた快進撃をそう振り返る。RIZINGS徳島は一人ひとりのスキルが高く、2年生スコアラーの平岡泰介を筆頭にダイナミックな攻撃が魅力のチームだ。
その中でもインサイドで体を張る岩朝は、「まずはやっぱりリバウンドを取ること。ゴール下の大黒柱という責任を持ってプレーすることを一番大事にしていて、その上でチームが苦しい時に得意の3ポイントとかも決めて勢いを与えたいと思っています」と自身の役目を口にする。
その言葉どおり、185センチのビッグマンはここまでの4試合中3試合でダブルダブルの活躍でチームをけん引。ゴッドドアとの試合では1回戦の17本を上回る19リバウンドをもぎ取って勝利を呼び込んだ。
1日2試合のダブルヘッターでも相手に走り勝ち、「前半は苦しかったですけど、RIZINGSはみんな仲がよくて息の合ったチームですし、いつもの練習でもよく走っているので後半に強いんです。今日の2試合は理想の展開というか、RIZINGSらしい試合ができてよかったと思います」と岩朝は頼もしく語った。
そんな彼は、わずか2点差で初戦敗退となった昨年の悔しさをコートで味わった1人。「去年は最後のもうひと踏ん張りする体力や脚力、リバウンドを取りきる力強さが足りなかったです。なので今年はリバウンドも速攻のハリーバックもルーズボールでも相手を上回れるようにたくさん練習してきました」と人一倍の努力を重ね、自他ともに認める大黒柱へと成長した。
準決勝では3大会ぶりの4強進出を決めたLakeForce(滋賀県)と対戦。もう1つのカードは四日市メリノール学院中学校(三重県)と琉球ゴールデンキングスU15(沖縄県)が決勝行きを懸けて激突する。
「この勢いで準決勝は確実に勝って、決勝では絶対王者と言われているメリノールに勝って優勝したいです」
岩朝はそう言って優勝までの青写真を描く。残り2試合、RIZINGS徳島の大黒柱は甘いマスクとは裏腹に、闘志みなぎるプレーでチームを初の栄冠へと導く。