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第23回Wリーグ、第6週となる11月20日は、3会場にて全6試合が行われた。
ウィングアリーナ刈谷の第1試合に登場したのは富士通レッドウェーブ。ここまで東京羽田ヴィッキーズ、シャンソン化粧品シャンソンVマジック、トヨタ紡織サンシャインラビッツ、新潟アルビレックス BBラビッツと対戦し、8連勝を飾っているチームだ。
迎えた20日の対戦は、今シーズンよりWリーグに参入したプレステージインターナショナル アランマーレ(以下アランマーレ秋田)。Wリーグ初勝利を目指して気合いの入るチームに対し、前半は思うようにシュートが枠を捉えず、29-32と3点のビハインドを負う。しかし、後半に入るとオコエ桃仁花、篠崎澪、宮澤夕貴らで加点。要所で速攻も決まり、最後は71-50で勝利した。
これで9連勝となった富士通。しかし試合後、キャプテンの町田瑠唯は「目指しているバスケットはまだできていないというのが率直な気持ちです」とコメント。
「ゲームの中での波が激しく、今までの試合でもスッキリと勝てていないので、そこは修正していかないといけないなと思います」とここまでの戦いを振り返った。
加えて、アランマーレ秋田との一戦については、「オフェンスで流れが悪い時にディフェンスでもそれを引きずってしまいました。オフェンスはミスが起きたり、シュートが入らなかったりすることはあると思うので、そういった時にこそディフェンスをしっかり頑張れないと」と語った。さらに、『オフェンスの偏り』にも言及し、「ポイントガードとしてももう少し、(得点を)ばらつかせることができるようにしたいです」と言う。
「全員がバランスよく得点できるのが富士通だと思うので、誰かに偏ることなくオフェンスをできれば、相手にとって守りにくいチームになると思います」と町田。自身も「気持ちとしては毎試合10点前後を取れるように。そこが私に求められている積極性だと思うので、どんな相手でもそこを意識して臨みたいです」と気を引き締め直す。
町田の口から出てくる言葉は課題が多かったものの、「プラスに捉えれば伸びしろがあるということ」と、富士通の絶対的司令塔は決して現状を悲観しているわけではない。
「みんなで共通理解を持ってチームとして戦っていけるように。一人ひとりの武器をみんなが理解して、それをうまく使えるチームになれば、もっと戦いやすくなると思います」
結果はもちろん、町田は富士通らしいバスケットを追求し、今日もコートに立つ。
取材・文=田島早苗