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4月9日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で第24回Wリーグプレーオフのセミファイナルが開催され、シャンソン化粧品シャンソンVマジック(7位)がトヨタ自動車アンテロープス(2位)と対戦した。
第1戦に64-78で敗れたシャンソンは、接戦となった第2戦にも56-66で敗れ、セミファイナルで敗退を喫した。10得点10リバウンド11アシストのトリプルダブルと奮闘した小池遥は、「第3クォーターで逆転できたんですけど、そのいい流れが最後まで続かず、ミスだったりリバウンドを取られて、相手にチャンスを与えてしまいました。やっぱりトヨタ自動車さんはそういうところが徹底してできているなと思いました」と試合後の会見で語った。
また、7得点を挙げたものの、フィールドゴールは11本中1本の成功にとどまった吉田舞衣は、「コーチ陣が考えてくれたセットプレーで、みんながつないでくれたボールが自分に来たときに、シュートを決めきれなかったのは自分の力不足でした」と自身にプレーについて言及した。
これまでキャプテンを3年間務めてきた小池は、「若いチームになってから、自分が声を出し続けることは意識してましたが、やっぱり勝たせるキャプテンにならなきゃいけないなとすごく思いました」と語りつつも、「試合ごとに活躍する選手が違うのは、すごくいいことだと思うし、そこは自信になったと思うので、この負けを無駄にしないようにもっとステップアップしていきたいです」と前を向いた。
「苦しかったんですけど、みんなとなら大丈夫だと思えたし、一緒に戦えたことはすごく良かったです」と今シーズンのチームを振り返った吉田は、「レベルが高くなると自分だけが頑張っても勝てないし、みんなに任せるだけでも勝てないです。今も十分あるんですけど、みんなでどうにかしようっていう力をもっと高めていけたらなと思いました」と今後成長すべき点にも触れた。
2シーズン連続で4強入りを果たしたが、どちらも女王・トヨタ自動車の前に屈したシャンソン。「去年を超えたいっていう思いは強かったんですけど、やっぱりトヨタ自動車さんの方が一歩上でした。自分自身もチームとしても、もっともっと成長しないといけないので来年もこの舞台に戻ってきて、優勝を目指して頑張りたいです」(小池)
そう話すキャプテンについて吉田は、「人の見えないところで頑張っている姿を近くで見てきました。苦しいことも一緒に乗り越えてこれたという経験はなかなかないと思うので、少しでも自分が支えになれていたら良かったなと思います」と思いを語ると、「優勝キャプテンにしたかったなっていうのはあります」と最後に本音をもらした。
シーズン中に7選手が退団し、ヘッドコーチも交代したシャンソンだが、プレーオフのトヨタ紡織サンシャインラビッツ戦では最大11点差、三菱電機コアラ-ズ戦では最大24点差を跳ね返し、セミファイナルまでたどり着いた。逆境を乗り越えてきたチームが、来シーズンにどんな成長を遂げるのか注目だ。
※吉田舞衣の「吉」は、「土」に「口」