2021.04.26
Wリーグで悲願の初優勝を遂げたトヨタ自動車アンテロープス。その主軸を担うのが馬瓜エブリンだ。
中学や高校時代からアンダーカテゴリーの日本代表に名を連ねてきた馬瓜は、体の強さに定評のある選手。それだけでなく、シュートレンジも広く多彩な攻めを見せる。
3月に終わった2020-21シーズンでは「ジャンプシュートの確率を上げること。ジャンプシュートでコツコツと点を取るということは意識しました。ピック&ロールでのジャンプシュートがかなり増え、そこの確率を上げることに注力していましたが(プレーオフの)セミファイナル、ファイナルはそこが効いたので成長したかなと思います」と振り返った。
だが、国内では高さを強みにできる場面はあるが、日本代表ともなるとそうもいかない。「世界と戦う上では、国内と比べてサイズが小さい方になるので、ドライブなどでしっかりファウルを量産していこうと思いますし、ドライブが効いてくると外からのシュートも決めないといけないので、そこもしっかりやっていきたいです」とも語った。
新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期を余儀なくされた東京オリンピック。だが馬瓜は、「延期されたことは自分的にはよかったと思っています」と言う。
その理由は「そのまま続けていたら、心身ともにきつい時期ではあった」とのこと。確かに、 昨年2月、ベルギーで開催された「FIBA 東京 2020 オリンピック予選大会(OQT)」では、思うようなプレーができず、馬瓜は肩を落としていた。
だが、「一度、心を落ち着かせて、(時には)バスケット以外のことに注力したりして、今は改めてバスケットが楽しいという気持ちでプレーできています」と気持ち切り替わり、また、プレーにおける好不調の波がなくなってきたこと、メンタル面での成長も実感しているようだ。
新型コロナウイルスの感染は収まらないが、「選手としてはやることは変わらないので、いい準備をしいきたいです」と日本の元気印は前を向く。
「声を出すことは自分の仕事だと思っています。若手がいようと変わらずイキイキとやっていきたいし、若い選手がたくさん入ってきたので、トム・ホーバスヘッドコーチのプレーに関して知っているところは細かいディティールまでを教えるなど、若い選手たちをサポートしていきたいです」と力強い発言も。
そんな馬瓜は、ファンに向けてのメッセージも彼女らしい言葉を残してくれた。
「余談を許さない事態ですが、選手自身は準備を怠らず、オリンピックの優勝に向けて頑張っていきますので、みなさんで協力して、しっかりと手洗いうがいをしてオリンピック実現に向けて頑張って行きましょう」
取材・文=田島早苗
2021.04.26
2021.04.26
2021.04.24
2021.04.23
2021.04.23
2021.04.23