2021.04.24

「目標は金メダル」女子日本代表のトム・ホーバスHCが改めて誓言

女子日本代表を率いるトム・ホーバスヘッドコーチ[写真]=日本バスケットボール協会
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 目標は金メダル――。

 4月24日、第2次強化合宿を行っている女子日本代表トム・ホーバスヘッドコーチが公式のリモート取材に参加。「今回の合宿は、2,3番ポジションの選手が多いですが、みんな良く頑張っています。新しいオフェンスとディフェンスを取り入れたので、タイミングなどはまだまだですが、これから上手にできるようになると思います」と、合宿の感想を語った。

 練習には昨年11月に膝の大怪我を負った本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)も一部参加しているようで、「朝練習は大体できています。コンタクトのあるプレー以外はしていて、とても頑張っています。普通に走っているし、ディフェンスもカッティングもシューティングもいろいろできます。次の合宿(第3次)か、第4次合宿では5対5ができるのではないかと思っています」と現在の様子も口にした。

現在は22名が女子日本代表候補選手に選出されている[写真]=日本バスケットボール協会

 東京オリンピックの開催が1年延長となったが、細かい変更はあるものの、コンセプトは大きくは変わってないとホーバスヘッドコーチ。「ディフェンスからのファストブレイクをする。速いペースを作りたいです。ディフェンスはアクティブに、オフェンスでは3ポイントシュートやキックアウト、ドライブインからのフィニッシュのプレーなどが日本のバスケットです」と語り、「得点では80台をスコアリングしたい。3ポイントシュートは30本以上打ちたいし、(シュート確率は)40%近くいきたい」と具体的な数字も挙げた。

 この1年、女子日本代表は、主軸を担っていた吉田亜沙美、大﨑佑圭らが引退。本橋に渡嘉敷来夢(ENEOSサンフラワーズ)らが怪我という事態にも見舞われたが、指揮官は、良かったこととしてトヨタ自動車アンテロープスのWリーグ初優勝に触れ「優勝した経験は大きいと思います。今のメンバーにはトヨタ自動車の選手が多く入っていますが、日本代表でも優勝したい、どうやって優勝するのか、どこまで練習するのかなど、高いスタンダードを持っている選手が多く集まることはいいことだと思います」とコメントした。

 東京オリンピックでの金メダル獲得という目標は変わらないと力強く発したホーバスヘッドコーチ。最後は「あと3か月。今、コロナの問題などいろいろありますが、選手もスタッフも全員が頑張っています。こういう地元開催での)オリンピックのチャンスの中で、日本のために金メダルを獲りたいです。みんな頑張っているので応援してください」とファンの方たちへメッセージを送った。

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