東京五輪最終メンバー生き残りを目指す安間志織「もっともっとアグレッシブに」

　2020－21シーズンのWリーグプレーオフMVPを受賞したトヨタ自動車アンテロープスの安間志織。レギュラーシーズン中もその活躍ぶりは目覚しく、20試合に出場して平均得点10、２得点とキャリア初の2ケタに届き、アシストも平均5.45とリーグ5位タイの好成績を残した。

　そうした活躍が認められてか、安間は東京オリンピックに向けた女子日本代表候補の強化合宿参加メンバーに選ばれ、本大会に出場する最終メンバー生き残りを目指して日々トレーニングに励んでいる。

　その合宿中に公式リモート取材に応じた安間は、メンバーに選ばれたことについて「正直、選ばれると思っていませんでした」と正直な気持ちを吐露。その一方で、「なんで呼ばれたかを考えた時、やっぱり3ポイントも自信を持って打てていますし、2、３年前よりは余裕を持ってプレーできていると自分で思っています」と自身の成長に対する自負を覗かせ、「A代表で求められていることがなんなのか、考えながらやっていかないといけないと思っています」とチームへアジャストする意気込みを話した。

　いつも日本代表に選出されているような常連のメンバーと比べると「一番トム（・ホーバス）さんのバスケットをやっている期間が浅いと思う」と自身を分析しつつも、「私らしくやっていけたら」と話した安間。「速い展開のバスケット」をするという点で所属するトヨタ自動車と代表チームに共通点を感じているようで、「速い展開のバスケットに持っていくという自信はあります」と早くも手応えを感じているようだった。

海外チームとの対戦では「スピードを生かしたプレーで相手をかき回す」

サイズのある海外チームとの対戦もイメージできている[写真]＝日本バスケットボール協会

　その一方でやはり戦術面での適応はまだ完璧とは言えないようで、「今はフォーメーションもそうですけど、覚えることに必死です」と現状を明かした。しかし、そのなかでも自身の強みを見せる場面はあると感じており、「もっともっとアグレッシブに表現していけたら、というかやらないといけないなと思っています」と積極的な姿勢を示した。

　161センチと小柄な体格の安間。だが、サイズの大きい海外チームとの対戦もしっかりシミュレートできているようで、「スピードを生かしたプレーで相手をかき回すプレーができれば一番いいなと思っています。空いている時は3ポイントをしっかり打って、ディフェンスが来たらドライブでかき乱す」と具体的なプレーイメージも明かすなど、不安はないようだ。

「本当にガード陣全員がいいプレーをする」とチーム内での熾烈な競争を示唆しつつも、「3ポイントは自信を持って打てているので、そこで挑戦しながらやっていきたい」と自身の武器で対抗する意思を示した安間。強化合宿でのアピールが奏功し、オリンピックのメンバーに残ることができるのか。要注目だ。