2024.01.23

パリ五輪出場へのキーマンは…FIBAが世界最終予選に臨む女子日本代表を分析

パリ五輪出場に向け、女子日本代表のキーマンとなるのは?[写真]=fiba.com、Getty Images
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 1月23日(現地時間22日)、国際バスケットボール連盟(FIBA)が公式ホームページを更新。2月8日よりハンガリー・ショプロンで開催される「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」に臨む女子日本代表についての記事を掲載した。

 記事冒頭では、女子日本代表について「東京2020オリンピックでの銀メダルや、2021年のアジアカップ5連覇達成など数々の栄冠を手にしたチーム」と紹介しつつも、現状を「困難に直面している」と紹介。「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2022」で9位に沈んだことや「FIBA女子アジアカップ2023」での準優勝など、タイトルから離れてしまっていることを説明した。

女子日本代表は「FIBA女子アジアカップ2023」で惜しくも優勝を逃した[写真]=fiba.com

 一方で、FIBAは力のある複数の代表選手に注目。ハンドリングに長けた山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)や、国際大会の経験も豊富な髙田真希赤穂ひまわり(ともにデンソーアイリス)を有力選手として推した。

FIBAからも注目される山本麻衣[写真]=fiba.com

 さらには、スペインで奮闘する馬瓜ステファニー(エストゥディアンテス)については「さらなるダイナミズムが感じられる」とし、町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)が復帰した際には「日本に計り知れない活力を与えてくれるだろう」と高い評価を与えている。

 しかし、FIBAはこのチームの懸念点についても言及。「彼女らは3ポイントシュートに頼りすぎてしまったのだろうか?」とし、東京五輪での驚異的な躍進の裏にあった「ディフェンス、ファストブレイク、ボールムーブ」を取り戻すことが必要だとしている。

 ただし、それを解決する希望が前述された町田であるとの見方も紹介。「町田瑠唯は、その驚異的な記録破りのパスセンスで、日本代表を真に動かす選手である」とつづり、パリ五輪出場を目指す女子日本代表をけん引する存在であると評価した。

町田瑠唯の卓越したパスセンスは日本を救えるか[写真]=Getty Images

 かつてアジアの覇権を握り、東京で世界をも驚かせた女子日本代表は、果たして再び世界の舞台に舞い戻ることはできるのだろうか。パリ行きの切符を懸けたオリンピック世界最終予選は、2月8日より開催される。

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