2024.01.14

強化を進める女子日本代表が紅白戦を公開…恩塚HC、林キャプテンがOQTでの活躍を誓う

代表に復帰した馬瓜エブリン(右)が積極的にゴールを目指した [写真]=伊藤大允
バスケ情報専門サイト

 1月14日、高崎アリーナで『WリーグSUPERGAMES ~To the World~』が開催され、このイベントの中で「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」を控えて強化合宿を行っている女子日本代表が紅白戦を公開した。

 試合は候補選手をブラックとホワイトの2チームに分けて、1クォーター8分で実施した。チーム分けは以下のとおり。

【チームブラック】
髙田真希(デンソーアイリス)
町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)
本橋菜子(東京羽田ヴィッキーズ)
宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)
川井麻衣(トヨ自動車アンテロープス)
星杏璃(ENEOSサンフラワーズ))
東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
野口さくら(アイシンウィングス)
平下愛佳(トヨタ自動車アンテロープス)
朝比奈あずさ(筑波大学)

【チームホワイト】
吉田亜沙美(アイシンウィングス)
林咲希(富士通レッドウェーブ)
馬瓜エブリン(デンソーアイリス)
赤穂ひまわり(デンソーアイリス)
木村亜美(デンソーアイリス)
山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)
薮未奈海(デンソーアイリス)
絈野夏海(岐阜女子高校)

 ホワイトが木村、山本、林、赤穂、馬瓜、ブラックが本橋、星、平下、野口、髙田がスターターを務めて試合がスタート。女子日本代表らしい激しいディフェンスを軸にアップダウンの激しいプレーが展開された。

 11日に行われたメディアへの公開練習で、恩塚亨ヘッドコーチが明かしたチームコンセプトである“走り切るシューター軍団”。女子日本代表がこれまで世界の強豪と戦ってきたスタイルを再認識されるスタイルだが、それを意識したプレーが随所見られた。さらに日々の活動が選手選考を兼ねた部分もある中、実績のある山本や髙田がさすがのプレーを見せれば、復帰の吉田がパスやディフェスで存在感を発揮。馬瓜も積極的に攻撃を仕掛けて得点をマーク。試合は72−63でチームホワイトが勝利した。

存在感の大きさは以前のまま。吉田亜沙美がパスやディフェンスで存在感を示した [写真]=伊藤大允


 試合後、OQTに臨む女子日本代表の壮行会が実施。WリーグSUPERGAMESに出場した参加した選手と観戦したファンの応援メッセージを書き込んだ開催地の高崎の名産、必勝だるまがプレゼントされた。

代表に応援メッセージ入りの必勝だるまを贈呈 [写真]=伊藤大允


 その後、あいさつに立った恩塚HCは、冒頭、元日に起きた能登半島地震の被災者へお見舞いの言葉を述べると、「OQTには大きなプレッシャーがありますし、対戦国は強豪ばかりでタフな戦いになることを覚悟しています」とコメント。「(それに打ち勝つため)日本の課題に正面に向かい合って対処しており、日本のバスケットをやりきりたいと思います」と、決意を新たにした。

 キャプテンの林は高崎アリーナに駆けつけたファン、そして当日のイベントを運営した関係者に感謝の言葉を贈った後、「新しいメンバーが追加されましたが、コミュニケーションを取りながらいい雰囲気で合宿ができています」と力を込めた。そして、「私たちは結果を残して帰ってこないといけないと思っているので、これからの厳しい練習を乗り越えて、強いチームになっていきたいと思います」と決意した。

 さらに「元日から苦しく、辛い思いをされている方がいらっしゃいます。私たちは日本のバスケのスローガンである『日本を元気に』を実践するために、OQTでしっかり結果を残して、少しでも元気になっていただけるように頑張りたいと思います」と、OQTでの誓った。

女子日本代表の関連記事