2024.01.12

吉田亜沙美が約4年ぶりに日本代表活動参加「私自身もスタートで出るとは思っていない」

約4年ぶりに日本代表に招集された吉田亜沙美[写真]=バスケットボールキング
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 1月11日、『FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)』を控えるバスケットボール女子日本代表の第5次強化合宿が公開され、約4年ぶりに日本代表活動に招集された吉田亜沙美アイシンウィングス)が、メディアの取材に応じた。

 チーム最年長・36歳の吉田は合宿2日目の練習を終え、「すごくしんどいです」と切り出したが、「でも、楽しいというのが一番に来るかなと。何年かぶりに日本代表に戻ってこられて、色々なチームの選手とバスケットができるのが本当に楽しいですし、恩塚さんが日本代表のヘッドコーチになってから初めてだったので、システムとか叩き込まなきゃいけないことはあるんですけど、新しいことをやるチャレンジは好きなので楽しいです」と、率直な思いを明かした。

 吉田は2019年に第一線から退いたが、東京2020オリンピックを目前に控え現役復帰。2020年2月には日本代表の一員としてOQTにも参戦した。しかし、コロナ禍で夢舞台が延期となり、東京医療保健大学のアシスタントコーチに転身。同大では現在女子日本代表の指揮を執っている恩塚HCとともに後進の育成に携わっていた。

 それでも、昨秋に2度目の現役復帰を果たし、「やるからには」とコンディションを整え代表復帰。約3年のブランクがあった吉田の代表候補入りは、大きなサプライズをもって伝えられたものの、「若いガードがたくさんいるんですけど、いろいろな武器を持っている選手たちなので、そこは盗みたいと思うし、自分が経験してきたことだったり、チーム作りに関することも含めて、伝えたいことはどんどん伝えていきたいと思っています」と、本人はいたって貪欲な姿勢だ。

 恩塚HCは今回の代表チームのコンセプトとして「走りきるシューター軍団」を掲げており、吉田について「コンディションの心配もあったんですが、試合を見ている中で、自身のシュート力も上がっていますし、シューターへ供給できるパスの質が素晴らしいので、そこは期待して見ています」と、代表候補として選出した理由を説明。

 吉田は豊富な経験を後輩選手たちに伝えつつ、「私自身もスタートで出るとは思っていない。後から出ていって流れを変えるのは、自チームでの役割と一緒。1分でも2分でも3分でも、与えられた時間の中でどれだけ流れを取り戻せるかというところ」と、今回の代表で期待されている役割を語った。

 14日に高崎アリーナで開催されるWリーグSUPER GAMES(日本代表紅白戦)に吉田が出場すれば、2017年7月以来7年ぶりに日の丸をつけて国内ファンの前に立つことになる。3年前に逃した五輪出場のためにも、まずは2月8日からのOQT3連戦へ向けてアピール合戦。日本バスケ界をけん引してきたレジェンドのプレーに注目だ。

OQT試合日程@ハンガリー
2月8日(木)24時30分 日本vsスペイン
2月9日(金)26時00分 日本vsハンガリー
2月11日(日)23時00分 日本vsカナダ

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