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Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
ドイツのブンデスリーガでもプレー経験がある香西宏昭 [写真]＝斎藤寿子
8月29日から9月1日にかけて武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される「三菱電機 WORLD CHALLENG CUP 2019」。3回目を迎える今年、及川晋平ヘッドコーチ率いる男子日本代表は、オーストラリア、イラン、韓国と対戦する。ここでは6人の男子日本代表注目選手を紹介する。1人目は香西宏昭（NO EXCUSE）。
日本車いすバスケットボール界では唯一のプロとして活躍する香西宏昭。車いすバスケの名門イリノイ大学時代にはシーズンMVPに輝き、2013年から6シーズンにわたってプレーしたドイツ・ブンデスリーガでは2度のリーグ準優勝。今年5月のヨーロッパクラブ選手権ファイナルでは銅メダルを獲得した。
パラリンピックは2008年北京から3大会連続で出場と、日本が誇る世界トップクラスの選手の一人だ。
最強国アメリカの主力選手とは、大学時代から何度も対戦し、チームメートとして一緒にプレーしてきた。そのほか各国の代表クラスの選手ともしのぎを削り合ってきた香西は、日本では世界を最も知る選手と言ってもいい。
昨年のMWCCの予選オーストラリア戦では52得点中22得点と4割強を占め、さらに世界選手権では全5試合でチーム最多の71得点を挙げるなど、チーム一の得点力を持つ。
香西と言えば、3ポイントをはじめ、アウトサイドからのシュートの鮮やかさに目を奪われる。彼が放った美しい放物線を描いた3ポイントがネットに沈む瞬間、会場のボルテージが最高潮に達し、チームが勢いづく。そんなシーンを今回のMWCCでも見られるに違いない。
アウトサイドシュートにも注目だ [写真]＝斎藤寿子
そして、香西の魅力はシュートだけに限らない。ベーシックの上に成り立った正確なチェアスキルと瞬発力での切り返しが速く、攻防にわたって相手の“隙”を決して見逃さない。素早くインサイドに切り込むドライブや、守備では常にスティールのチャンスに目を光らせている。ガードとしての役割も担い、アシストにも長けている。
そんなマルチな才能を持ち、世界を知る香西。MWCCでは、コート上のリーダー役としてチームを連覇に導く。
文＝斎藤寿子
