Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
8月26日、東京パラリンピックの車いすバスケットボール競技は有明アリーナと武蔵野の森総合スポーツプラザで男女予選リーグが計10試合が行われることになっている。
初戦のオーストラリア戦を73−47と快勝した女子日本代表は、武蔵野の森の第2試合に登場。スタートファイブはそのオーストラリア戦と同じ、柳本あまね、萩野真世、藤井郁美、網本麻里、北間優衣が名を連ねた。
開始5分で4−8とビハインドを背負った日本だが、次第に日本のディフェンスがイギリスの得点をストップ。すると萩野、藤井の連続シュートが決まり10−10の同点に。さらに残り1分5秒には網本の逆転シュートが決めるが、イギリスも終了寸前に入れ返し、12−12のタイで最初の10分を終える。
第2クォーター開始直後、小田島理恵の3ポイントシュート、土田真由美のシュートでリードを広げた日本。その後も激しいディフェンスでイギリスのオフェンスを封じる。終盤、イギリスにゴール下でシュートを決められるが、得点を9点に抑え、25−21で前半を折り返した。
後半に入り、互いにディフェンスの強度を上げて相手の得点を抑える。その中で日本は網本、清水千浪がシュートを決めて、リードを2ケタに広げていく。終盤には藤井が連続してシュートを決め、41−29で最終クォーターへ。
オールコートのディフェンスで逆転を狙うイギリスに追い上げられる日本。残り4分58秒には47−41とリードを縮められた。それでも北田、萩野が要所でシュートを決めてイギリスを振り切り、54−48で勝利。予選リーグ2勝目を挙げた。
個人スタッツでは藤井が14得点10リバウンドのダブルダブルをマーク。またチームでのリバウンド数がイギリスの35本に対して日本が40本と上回りことも大きな勝因と言えるだろう。
試合後、メディア対応を行った岩佐義明ヘッドコーチは「全員バスケでの勝利」を強調した。「先発だけでなくベンチメンバーを含めた12名の誰を出しても対応してくれます。特にディフェンスの頑張りが大きい」と選手の頑張りを称えた。
大会前には関東のクラブチームの男子選手の協力を得て、試合だけでなく、一緒に練習も行ってきた。この2試合、その高さとスピードの対策が十分効果を見せ、「誰をコートに出せばいいのか迷うくらい」の贅沢な悩みもあると笑顔でコメントした。
27日には強豪のカナダとの対戦を控える。この勢いに乗り、自分たちのバスケを徹したいところだ。
■試合結果
日本 54-48 イギリス
日 本|12|13|16|13|=54
イギリス|12|9|8|19|=48