2020.11.09

神童マイキー・ウィリアムズが現役高校生No.1プレーヤーに挑戦…試合の行末は?

ウィリアムズがチェット・ホルムグレンに挑戦した(写真は2019年6月のもの)[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 日本で続々とウインターカップ2020の出場校が決まるなか、バスケットボールの本場アメリカでも高校トッププレーヤーたちが激突していた。

 アリゾナ州ギルバートにあるハイランド高校では、高校生の強豪クラブ8チームを招待する米海兵隊主催のトーナメント「GEICO Top Flight Invite(ガイコ・トップ・フライト・インバイト)」が開催された。

 この大会には『ESPN』の格付け“ESPN 100”にランクインする選手たちが数多く出場。そのなかには、高校のジュニアシーズンに平均30.4得点を叩き出したclass of 2021のトップスコアラー、ジェイデン・ハーディー(エアー・ナド)のほか、2年生にしてゲータレードが選ぶノースカロライナ年間最優秀選手賞を受賞したジェイデン・ブラッドリー(ナショナル・スポットライト)、オレゴン大学への進学決定している213センチのビッグマン、ネイト・ビットル(プロリフィック・プレップ)など、五つ星の超有望株も含まれている。

 最注目選手は、class of 2021のランキング1位に位置するパワーフォワード、チェット・ホルムグレン(チーム・シズル)だった。昨年夏、アンダーアーマーが主催する「SC30セレクトキャンプ」で一躍話題をさらったホルムグレンは、7フッターとは思えない華麗なハンドリングと、軽やかなシュートタッチで外角からもスコアできるストレッチ性能が魅力。八村塁(ワシントン・ウィザーズ)の母校であるゴンザガ大学やジョージタウン大学、ミネソタ大学など、NCAAの強豪校がこぞってラブコールを送っていると言えば、その期待度はお分かりいただけるだろう。

 そして、もう一人がclass of 2023で3本の指に入る神童、マイキー・ウィリアムズ(ストーム)だ。得点能力、パスセンス、スピード、フィジカルはどれを取っても一級品で、中学時代からハイライトを量産。Instagramのフォロワーが260万人(ホルムグレンは18万人)を超えるスター性の持ち主で、先日はトロント・ラプターズの熱狂的ファンであるラッパーのドレイクと、日本でも人気のストリートブランド、ア・ベイシング・エイプのコラボレーションでキャンペーンモデルに抜擢。このまま順調に成長を続けていけば、NBAドラフトの上位指名は間違いない逸材である。

 そんなホルムグレンとウィリアムズが出場する一戦には、スカウトたちも熱視線を送った。

 試合は、序盤から両エースが活躍する展開に。ホルムグレンは、攻撃ではアンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)顔負けのスリーポイントを沈め、守備では自慢のウイングスパンを活かしてショットブロックを量産。一方、サン・イーサイドロ高校から強豪レイク・ノーマン・クリスチャン・スクールへ転校して成熟度が増したウィリアムズは、ドライブとパスを巧みに使い分け、ゲームをコントロール。また、奇を衒ったジャンプショットで得点源としてもチームをリードした。
 
 前半は2点差で終えるが、後半は一転、チーム・シズルが主導権を握る。ホルムグレンを中心に総合力でリードを堅守し続けるシズルに、ウィリアムズもディープスリーで食い下がるが、結果は71-60でシズルの勝利。

 ウィリアムズは25得点と奮闘したが、ホルムグレンは18得点18リバウンド11ブロックのトリプルダブルを記録し、先輩の意地を見せつけた。

 未来のNBA選手たちのぶつかり合いは、YouTubeでチェックできる。

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