2021.11.29
10月25日、今シーズンは2年ぶりにNBA Gリーグに所属するテキサス・レジェンズでプレーすることが発表された馬場雄大が、リモートによるメディア対応を行った。
東京オリンピックを終えて、すぐにアメリカでトレーニングを行なっていた馬場は、複数のNBAのチームのワークアウトを経て、古巣であるレジェンズでのプレーを決断。「NBAに一番近いところでプレーしたい」と語る馬場にとって、2年前に所属したレジェンズは、コーチ陣や環境面においてアジャストする必要もなく、最適なチームとなる。
昨シーズンはNBLでプレーした馬場は、「オーストラリアの選手はすごくフィジカルが強くて、40分間戦い抜くだけでも体力が削られます。格闘技的なバスケットボールを経験することができました」とコメント。
また、オーストラリアで積んだ経験は、バスケットだけではない。「すごく英語の勉強も頑張って、1人で海外で生きていくということを経験しました。今はオフコートでの文化だったり、生活の部分でのストレスがかなり減ってきているのは大きいです」と語った馬場は、満を辞してNBA入りを目指す。
東京オリンピックでは八村塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(トロント・ラプターズ)から刺激を受けたと話す馬場は、「Gリーグでのプレーは結果がすべて」だと話す。「いくらディフェンスや泥臭いところを頑張ったからといって、最終的に見ているのはいかに得点が取れる選手かっていうところだと思います」と語る馬場は、これまで以上にNBAへのコールアップを強く意識しているようだ。
さらに、「Gリーグで通用しなきゃNBAではできない」と語る馬場は、自身の今シーズンの目標スタッツを明言した。
「まず、得点に関しては最低2ケタを目指していきたいです。3ポイントとピックアンドロールのところも、この夏に重点的に力を入れてきたので、そこからリングにアタックする形も、今まで以上に見せられるかなと思います。プレータイムは最低でも25分から30分はないことには、NBAに入ることもありえないので、トレーニングキャンプからちゃんとアピールして、シーズン始めから使ってもらえるような準備をしたいです」
今年の11月には26歳の誕生日を迎える馬場は、「Gリーグでプレーすることは、すごく光栄なことでありつつ、歯がゆく、自分も納得していない」と正直な気持ちを話した。
しかし、焦りはないとも語っており「これまでの経験はすべて必要だったことだと思うので、本当に今がベストのタイミングでここに立っていると感じています。もちろんNBAに入るためには、1年でも早く入った方がいいので、今年は勝負だと思っています。だからこそ最高の準備をしてきました。NBAのワークアウトに参加することによって、まだまだ足りない部分を実感したので、この1年で選手として大きな成長を遂げて、コールアップや次のシーズンからNBAでプレーできたらなと考えています」と力強いコメントを残してくれた。
会見の最後には、ファンへ向けてメッセージを送った。
「世界が変わってしまって、夢を追うことが難しくなっていると思うんですけど、今を楽しむことを忘れず、僕も今夢に向かって頑張ってますし、一緒に頑張っていきましょう!」
明確に目標を口にするなど、終始気力充分の様子で会見を行った馬場。夢に向かって進み続ける彼は、2年前とは大きく成長した姿をアメリカで見せてくれるだろう。
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