2021.10.25

ザイオンが夏に激太り…135キロ超えで復帰後もプレータイムは制限か

ザイオンは現在負傷離脱中。11月中の復帰が有力視されている[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 NBA3シーズン目を迎える怪物、ザイオン・ウィリアムソンは、オフに第5中足骨を骨折。一部では骨折の原因がトレーニングによる酷使と言われているが、回復経過は良好で、すでにランニングをはじめとするワークアウトを再開している。

 しかし、仮にザイオンが復帰しても、しばらくは潤沢なプレータイムが与えられないかもしれない。それは再び、ザイオンの“体重問題”が騒がれているからだ。

『Bleacher Report』の報道によると、ザイオンは今夏のオフで体重が136キロまで急上昇。ニューオーリンズ・ペリカンズのスタッフ内では、ルーキーデビューまでの数カ月と同様の懸念が再燃しているという。

『NBA.com』の登録では、ザイオンの体重は129キロと記されている。しかし、この報道が事実だとすれば、ザイオンは7キロ以上もウエイトオーバーという計算だ。

 数名のリーグ関係者は、同選手がプレシーズンの遠征に帯同したザイオンを見て目を疑ったようで、中には「127キロだと思っていたけど、そうではなかった」とコメントする者も。また、ウェスタン・カンファレンスのとある幹部は、「体重の問題が指摘されている選手の足の怪我は、最も注意深く見守らなければならないケガです」と、未来のスターの現状を不安視している。

 一方で、ザイオン自身は必ずしも減量することが正解と思っていないのかもしれない。ペリカンズの背番号1は、今年3月に元チームメイトのJJ・レディックが司会を務めるPodcastチャンネル『The Old Man & the Three』に出演した際、以下のようなコメントを残している。

「自分のウエイトとコンディションを考慮すると、僕には間違いなく、別のギアがあると確信している。ただ、みんなが指摘するように、それを見つけなければいけない。『俺は大幅な減量に成功したけど、強さがなくなった。以前やれていたことができなくなった』なんてことはごめんだからね。だから、ウエイトについてもコンディション維持についても、僕は別のギアを見つけられると思っているよ」

 ザイオンがケガの影響で開幕戦を欠場するのは、3シーズンで2度目のことだ。同選手はデューク大学在籍時から膝や足の故障に悩まされており、NBAの経験と知恵・技術をもってしても、未だザイオンの言う“別のギア”の発見には至っていない。また、エースのコンディション管理を怠るチームに、ファンや地元メディアは大きな不信感を抱いていることだろう。

ザイオンは体重の問題からか大学時代から負傷を繰り返している[写真]=Getty Images


 なお、ザイオンは11月中の復帰が有力視されている。果たして、契約延長を控える来夏までに、ペリカンズとザイオンはベストな調整方法を見つけることができるのだろうか。

 文=Meiji

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