2022.12.18

シーズンハイ58得点を叩き出したブッカー…最大24点差からサンズがペリカンズに逆転勝利

キャリア3番目となる58得点を叩き出したブッカー[写真]=Getty Images
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 12月18日(現地時間17日)、フェニックス・サンズはホームでニューオーリンズ・ペリカンズと激突。第3クォーターでは試合最大の24点リードを奪われるなど劣勢を強いられたサンズだったが、デビン・ブッカーがチームを窮地から救う劇的な活躍を見せた。

 63-46と17点差で迎えた第3クォーター、ブッカーが怒涛の勢いで得点を決めていくと、司令塔のクリス・ポールらも続き5点差まで迫って最終クォーターへ。第4クォーターでもブッカーの勢いは止まらず、果敢なアタックやステップバンクジャンパーで得点を量産する。終盤まで1ポゼッション差の戦いが繰り広げられたが、最後はサンズが118-114で大逆転勝利を収めた。

 ドラマチックな勝利を呼び込んだブッカーは、3ポイントシュート6本を含む58得点をマーク。1日のシカゴ・ブルズ戦でシーズンハイ51得点を打ち立てたばかりだったが、約2週間でその数字を塗り替えた。

 ブッカーは自身のパフォーマンスについて、試合後の会見で「ただ淡々とシュートを決めていっただけさ」とコメントした。現地メディア『ESPN』が伝えている。

「少しスランプに陥っていたけど、打ち続けないといけなかった。僕は正しいプレーをするために正しい状況に置かれた。僕はいつだって正しいプレーがしたいんだよ」

多彩なオフェンスセットでゴールを量産したブッカー(中央)[写真]=Getty Images

 ブッカーの58得点はキャリアで3番目の数字となり、勝利した試合では最多得点に。また、彼の50得点ゲームは26歳48日で通算5度目となり、24歳217日で同記録を達成したコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)以来最年少の記録となった。

 頼れるエースの爆発に、ともにチームをけん引するポールは「僕にとって当たり前のことではない」と賞賛。「どんなに大変なことか分かっている。コートにいる全員がボールを欲しがっているなかで、それを実現することは困難を極める。彼には感謝しているよ」とコメントしている。

 10日に開催されたペリカンズとの一戦では、サンズの黒星が決まった第4クォーターの残り1.9秒でザイオン・ウィリアムソンに豪快なウィンドミルダンクを叩きこまれる。暗黙の了解を破ったザイオンの行動は物議をかもしたが、ブッカーは「最後までプレーしただけ」と冷静に対処していた。

 10日、12日とペリカンズに連敗していただけに、サンズにとってこの3戦目は価値のある勝利となっただろう。12月前半は敗戦が目立ったが、年内の残り7試合で1つでも多く白星を積み上げてもらいたい。

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