2017.10.19

「実はNBAを見始めて30年」楽天の三木谷社長がバスケとの関りを語った

楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長 [写真]=Getty Images
ロサンゼルス在住。1995年に渡米、現在は通信社の通信員として、MLB、NBAを中心に取材を行っている。

 楽天株式会社の三木谷浩史代表取締役会長兼社長が10月18日(現地時間17日)、オラクル・アリーナでゴールデンステート・ウォリアーズの開幕戦、対ヒューストン・ロケッツを前に記者との会食を開いた。

 楽天と言えば、9月にウォリアーズと3年総額6000万ドル(約68億円)とされるスポンサー契約を結び、今月にはNBAと独占的な放映や配信などのパートナーシップの締結を発表した。『USAトゥデー』紙によると、その額は複数年で総額2億2500万ドル(約254億円)だ。

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 この2カ月で、あっという間に日本とNBAを結ぶ重要な架け橋となった楽天。北米と南米の本社が北カリフォルニアにあることから、ジャージーの左胸にロゴが付くスポンサー契約では、ウォリアーズ以外とは交渉していない。

 しかし、「ウォリアーズとの契約前、あなたはどれぐらいチームに興味を持っていたのですか」と米記者から聞かれると、「私は以前ボストンに住んでいました。だからボストンにある“他のチーム“を追っていました」と三木谷氏。「今は約半分シリコンバレーに住んでいるため、私の周りはみんな大のウォリアーズファンで、私も昨季はウォリアーズの試合を全試合見ました。NBAを見始めて30年になります。そしてそのスタートは(ボストン)セルティックスでした」と笑顔を見せた。

「ではなぜセルティックスのスポンサーにならなかったのですか」と即返した米記者。すると三木谷氏は「セルティックスは素晴らしい運営をしています。でもウォリアーズも優良な球団であり、私には他の球団よりも安定して見えました。それにウォリアーズのチームワークを重視したプレースタイルが気に入っています。このままあのスタイルを続けてほしいです」と話した。

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 NBAとのパートナーシップにより、2003年を最後に開催されていない“ジャパンゲーム”の再現にも期待がかかっているが、そのためには日本でNBAファンをもっと増やさなければならない。それについて三木谷氏はどのような計画を立てているのか。

「一つは放送です。楽天の会員が9200万人いますので、その人達に向けて積極的にプロモーションしていくこと、無料放送も増やしてガンガンやっていくということが一つ。2つ目はインフルエンサーを各チームに一人つけてNBAアンバサダーという形でブログやFacebook、Instagramなどをとおして担当のチームをプロモートしてもらうということです」と話した。三木谷氏は、目立たない魅力まで知ることで、人気球団だけではない根強いファンを増やそうとしているわけだ。

 今後楽天が繰りだしていく展開が楽しみだ。

文=山脇明子