2018.04.05

今日は何の日? 21年前、カール・マローンが前人未到の10季連続2,000得点達成!

シーズン2,000得点以上を通算12度も記録したマローン[写真]=Getty Images
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10季連続はNBA史上でもマローンのみ

 今からちょうど21年前の1997年4月5日(現地時間4日)。ユタ・ジャズのカール・マローン(元ジャズほか)が、前人未到となる10シーズン連続2,000得点以上を達成した。

 この日に行われたバンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズ戦。マローンは16得点をマークしたことで、1987-88シーズンから続いていたシーズン2,000得点以上の記録を10シーズン連続に伸ばすことに成功。

 翌97-98シーズンも達成したことで、11シーズン連続2,000得点以上に到達。翌98-99シーズンこそ、ロックアウトによって50試合の短縮シーズンになったため、記録は途切れる形となったものの、マローンは翌99-2000シーズンにも達成。これにより、シーズン2,000得点以上を記録した回数は通算12度となり、歴代トップを堅持している。

1990年には日本で行われた初の公式戦、ジャパン・ゲームズでもプレーしたマローン[写真]=Getty Images

 シーズン2,000得点を達成するためには、82試合のフル出場でも平均24.39得点が必要となる。そのため、これはNBAという世界最高峰のリーグに所属する選手でさえ、1シーズンにほんの数人しか残すことができない難しい記録。

 先日、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)が通算10度目のシーズン2,000得点以上を達成。11度を誇るMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に次ぐ記録を樹立したのだが、歴代でも通算10度以上のシーズン2,000得点以上を残してきた選手はこの3選手のみ。これは数多く存在するNBAの記録においても、金字塔の1つと言っていいのかもしれない。

12度の2,000得点以上はメイルマンの証

 中でも11シーズン連続、通算12度も達成したマローンは、この記録においてまぎれもなく歴代トップの存在だ。この期間中、マローンは少なくとも平均25.2得点をマークし、12シーズンのうち欠場したのはわずか4試合のみという驚異のタフさを見せた。鍛え抜かれた肉体、豊富な走り込みによって得た脚力、そして年々向上していったシュート力などを駆使して長年ジャズをけん引してきた。

ソフトタッチで放つジャンプショットを年々上達させ、得点のレパートリーに加えた[写真]=Getty Images

 97年、99年に獲得したシーズンMVPをはじめ、11度のオールNBAファーストチーム、14度のオールスター選出など多くの輝かしい功績を残したマローン。97年と98年には2年連続でNBAファイナルへ勝ち進み、ロサンゼルス・レイカーズ在籍時の03-04シーズンにもファイナルの舞台に立ったが、残念ながら、キャリアをとおしてチャンピオンシップを勝ち取ることだけはできなかった。

通算アシスト数とスティール数でトップを誇る名司令塔ジョン・ストックトン(右)とマローン(左)はリーグ史上屈指の名コンビ[写真]=Getty Images

 とはいえ、マローンが毎試合チームを勝利に導くべく、ハードにプレーしていたことは、この男が残してきた数々の記録の中に刻み込まれている。その中でも、12度のシーズン2,000得点以上という記録は、“メイルマン(郵便配達人)”というニックネームのように、毎試合、着実に得点を重ねていた最大の証拠と言っていいのではないだろうか。

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