2018.05.17

ハーデンとゴードンが各27得点を挙げたロケッツがホームでリベンジに成功!

ホームで行われた第2戦で、ウォリアーズに快勝したロケッツ(左はハーデン、右はアリーザ)[写真]=Getty Images
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ロケッツのサポーティングキャストが爆発!

 5月17日(現地時間16日)、ヒューストン・ロケッツ(0勝)とゴールデンステート・ウォリアーズ(1勝)によるウエスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦が、ロケッツのホーム、トヨタ・センターで行われた。

 第1クォーター中盤まで、両チームは3点差以内のゲームを展開。ロケッツはトレバー・アリーザジェームズ・ハーデン、ウォリアーズは先取点を挙げたクレイ・トンプソンケビン・デュラントステフィン・カリーがスコアしていく。

 するとロケッツは、ベンチスタートのエリック・ゴードンが2本の3ポインターを決めるなどチームに勢いを持ち込む。さらに残り45.9秒にジェラルド・グリーンのダンクが決まり、26-18と8点差をつける。残り29.8秒にカリーが3ポイントプレーを決めるも、26-21と、ロケッツが5点をリードした。

第1Qから高確率なショットを連発し、ロケッツを勢いに乗せたゴードン[写真]=Getty Images

 第2クォーター。ホームのロケッツはPJ・タッカー、ハーデン、クリス・ポールによる3ポイント攻勢で引き離しにかかる。対するウォリアーズはデイビッド・ウェストやニック・ヤング、ショーン・リビングストンらベンチメンバーがつなぎ、デュラントも加点したのだが、ロケッツがこのクォーター途中から2ケタのリードを奪っていく。

 この日のロケッツは、ハーデンとポールだけでなく、アリーザやタッカー、ゴードンといったサポーティングキャストのショットが好調で、前半残り1分28秒からタッカーとアリーザのダンクが決まると、ウォリアーズとの差は19点(64-45)にまで拡大。ウォリアーズはそこからデュラントの3ポインターとアンドレ・イグダーラのダンクで5点を返すも、64-50のロケッツ14点リードで試合を折り返す。

 後半が始まると、第3クォーターに強いウォリアーズが、デュラントの猛攻などでロケッツを追撃。残り7分42秒で10点差としたのだが、ロケッツもポールを中心にスコアを伸ばし、2ケタリードを譲らず。結局このクォーターを終えて95-79。ロケッツ優勢のまま最終クォーターへ。

 カリーの3ポインターで始まった第4クォーター。ウォリアーズはリビングストンやドレイモンド・グリーンのショットも決まり、何とか1ケタ点差まで縮めようと奮闘。

 それでもロケッツはゴードンにポール、ハーデンが追加点を挙げ、最大29点もの大量リードを手にした。最後は127-105でロケッツが快勝。ホームでリベンジを果たし、シリーズ戦績を1勝1敗とした。

デュラントは初戦の37得点に続き、この試合でも38得点を挙げて奮闘[写真]=Getty Images

ディフェンス面の奮闘で勢いに乗ったロケッツ

 ロケッツではハーデンが27得点10リバウンド、ゴードンが6本の3ポイントシュート成功を含む27得点、5本の3ポイントシュートを決めたタッカーがプレーオフ自己最多を更新する22得点に7リバウンド4アシスト、アリーザが19得点6アシスト2スティール、ポールが16得点6アシスト3スティールをマークした。

 試合後の会見で、「我々は自分たちのプレーができれば、いつどこでどんなチームが相手であろうと打ち負かすことができる」とマイク・ダントーニHC。

 ハーデンとポールの放った3ポイントシュートは、合わせて20投中4本しか決まらなかったものの、この日はゴードンとタッカーの2選手が15投中11本成功と大当たりだった。

 「自分のオフェンスについては全く心配していなかった。すべてはディフェンスなんだ。もし俺たちが(ウォリアーズを)ストップすることができれば、爆走することができると思っていた。そうすれば、ゲームの流れを変えることができるとわかっていた」と、殊勲の活躍を見せたタッカーが語った。

22得点を挙げたタッカーは、ルーズボール争いなど球際でも強さを発揮[写真]=Getty Images

 ロケッツは、ウォリアーズのフィールドゴール成功率を45.9パーセント、3ポイントシュート成功率は30.0パーセントに抑え込み、15本ものターンオーバーを誘発。その中心に、この日オフェンス面でも活躍したタッカーとアリーザの姿があった。

 そのウォリアーズでは、デュラントがゲームハイとなる38得点を挙げ、カリーが16得点7リバウンド7アシストを挙げるも、2ケタ得点はこの2人のみ。トンプソンは11投中3本しかショットが決まらず、今年のプレーオフでは自己ワーストとなる8得点と不発。

 デュラントはこのゲームについて「今夜の彼らは、(システムが)前の試合よりも確立していたし、タイムリーにショットを決めていた。第1クォーターは特に重要な部分だった。ゴードンが貴重な3ポイントシュートを2本も決めていた」と振り返っていた。

 1勝1敗で迎えるシリーズ第3戦は、ウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナへ場所を移して21日(同20日)に行われる。中3日間あるため、ウォリアーズとしては敗戦の要因を分析し、対策を練るには十分な時間が与えられたと言っていい。絶対的な自信を持つホームで連勝を狙うウォリアーズに対し、ロケッツが連勝してシリーズを優位に持ち込めるか。とても楽しみでならない。

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