2018.10.31
イースタン・カンファレンス・ファイナルは、第2戦までを終えてボストン・セルティックスが2勝0敗と、クリーブランド・キャバリアーズをリードしている。
初戦はセルティックスが快勝、第2戦では前半こそキャブスがリードしていたものの、後半に逆転されて敗戦。キャブスはアウェーで2連敗を喫することとなった。
シリーズ第3戦は、キャブスのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナに場所を移して20日(現地時間19日)に行われる。
第2戦で先発出場したセンターのトリスタン・トンプソンは、チームのディフェンスについて警笛を鳴らす。
「俺たちのディフェンスは、とてもひどかったと思う。ディフェンス面でストップしないと、彼ら(セルティックス)はオープンの状況を作り出して3ポイントを決めてくる。だから彼らにリズムが生まれて、選手それぞれが好感触を得てしまう。プレーオフ、特にカンファレンス・ファイナルでしっかりとしたディフェンスができないと、ゲームに勝つことはできないだろう」。
複数の現地メディアに対して“ディフェンスの改善”について語ったトンプソン。確かに、この男の意見は正論だ。ディフェンスを強化していかなければ、セルティックスのリズムを崩し、シリーズを制することは厳しいのかもしれない。
とはいえ、今季のキャブスはシーズン途中でロースターにメスを入れたことに加え、オールスターのケビン・ラブを23試合、そしてトンプソンを29試合も欠いていたこともあり、ほとんどベストメンバーをそろえることができていなかった。そのため、シーズン中のディフェンシブ・レーティングはリーグ29位の109.6と散々で、ここまでのプレーオフにおけるデータ(109.1)と比較してもそん色ない。
被フィールドゴール成功率でも、レギュラーシーズン(47.4パーセント/28位)とプレーオフ(47.7パーセント)では特に変化はなく、被3ポイントシュート成功率でレギュラーシーズン(36.8パーセント/22位)からプレーオフ(35.6パーセント)で若干低くなった程度。そのため、今からタフなディフェンスでセルティックスのディフェンス陣をシャットアウトするというのは、さすがに酷か。
大黒柱レブロン・ジェームズを絶対的な中心として戦う今季のキャブスにとって、勝利へのカギはディフェンス面よりもオフェンス面。特に3ポイントシュートだろう。
4勝3敗で何とか制したインディアナ・ペイサーズとの1回戦。キャブスはチーム全体で3ポイントシュート成功率32.2パーセントと苦戦したものの、トロント・ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルでは41.1パーセントと急激に上昇し、スウィープで制している。
ところが、セルティックスとのカンファレンス・ファイナルでは、2試合を終えた時点で成功率わずか24.6パーセントと抑え込まれている。しかし、第2戦でリードしていた前半に限ってみれば、キャブスは3ポイントシュートを14投中7本沈め、50.0パーセントの成功率を残していた。それが後半になると17投中3本のみの成功となり、成功率が17.6パーセントに急降下。
キャブスはレブロンがいくら孤軍奮闘しようとも、セルティックスに勝てないことは第2戦の結果からも明らか。キャブスの生命線となるのは、セルティックスの強固なディフェンスからチームメートたちが高確率で長距離砲を沈めること。
第3戦以降も、キャブスの3ポイントシュートがセルティックスのディフェンスに阻まれてしまえば、このシリーズは早期決着になってしまうかもしれない。
Watch us work in the 1st half of Game 2 💪#WhateverItTakes pic.twitter.com/6gTV2Fwrzo
— Cleveland Cavaliers (@cavs) May 16, 2018
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