2018.05.22
5月16日(現地時間15日)、ボストン・セルティックス(1勝)とクリーブランド・キャバリアーズ(0勝)によるイースタン・カンファレンス・ファイナル第2戦が、セルティックスのホーム、TDガーデンで行われた。
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初戦で大敗を喫したキャブスは、シューターのカイル・コーバーに代えて、ビッグマンのトリスタン・トンプソンを先発に起用し、リベンジに挑んだ。
第1クォーター。ジェイレン・ブラウンの先制3ポインターでセルティックスが得点すると、キャブスは第1戦でわずか15得点に終わったレブロンが爆発。このクォーターだけで4本の3ポイントシュートを含む21得点を奪い、27-23とキャブスを4点リードに導く。
第2クォーターに入ると、ベンチスタートとなったコーバーが高確率でリングを射抜き、キャブスがリードをキープしていく。するとセルティックスは、アル・ホーフォードやジェイソン・テイタムのショットで点差を詰めていった。
だがこの日はキャブスが主導権を握り、レブロンやケビン・ラブが加点し、リードを譲らない。このクォーター残り3分50秒には、レブロンのフリースローで47-36とリードを2ケタにまで広げていく。
するとセルティックスは、前半残り約1分でマーカス・モリスが6得点を挙げて追い上げ、55-48、キャブスの7点リードでハーフタイムへ。
後半に入っても、キャブスはレブロン、トンプソン、ラブのショットが決まってリードを許さない試合運びを見せる。だがセルティックスも負けじとブラウンやテリー・ロジアー、モリスらが加点し、徐々にキャブスに近づいていった。
第3クォーター残り6分15秒、ロジアーのフリースロー2本が決まり、66-66でとうとうセルティックスがキャブスを捕らえる。キャブスはラブとレブロンの得点で再びリードを奪うも、セルティックスはモリスの3ポイントプレーやマーカス・スマートの3ポインターなどで応戦。アーロン・ベインズのダンクと長距離砲が決まると、今度はセルティックスがリードを奪い、84-77、セルティックスの7点リードでこのクォーターを終える。
第4クォーター序盤。点差を縮めたいキャブスだったが、ショットミスとターンオーバーにより、約3分間スコアが止まってしまう。その間にセルティックスはシェミ・オジェレイのフリースローとグレッグ・モンローのレイアップで点差を11点に広げることに成功。
レブロンがコートに戻り、3ポイントプレーで8点ビハインドとしたキャブスは、その後もグリーンやラブ、レブロンが得点していく。しかしセルティックスも攻撃の手を緩めず、キャブスは6点差に縮めるのがやっとで、終盤にかけて両チームの点差は開いていく一方となり、最終スコア107-94。セルティックスがホームでシリーズ2連勝を飾った。
セルティックスでは、ブラウンがチームトップの23得点に7リバウンド、ロジアーが18得点5リバウンド、ホーフォードが15得点10リバウンド2スティール2ブロック、モリスが12得点、テイタムが11得点を獲得。
ベンチからはスマートが11得点5リバウンド9アシスト4スティール、ベインズが9得点6リバウンドをマーク。この日のセルティックスは、チーム全体でターンオーバーがわずか5回という堅実なプレーを見せ、キャブスから逆転勝利を収めた。
一方のキャブスは、第1クォーターにプレーオフキャリアハイに並ぶ21得点をマークしたレブロンがゲームハイとなる42得点。さらに10リバウンド12アシストを記録し、このプレーオフで3度目となるトリプルダブルを達成。ラブが22得点15リバウンド、コーバーが11得点を挙げるも、これでシリーズ2連敗。
第4クォーター残り3分49秒には、この日絶不調だったJR・スミスがジャンプしてボールをキャッチしようとしたホーフォードに対して、コート外に押し飛ばしてしまうという、悪質なファウルで一触即発に発展。フレグラントファウル(タイプ1)を宣告されたスミスは、怒りのあまり向かってきたスマートとも口論になり、ダブルテクニカルファウル。この日のスミスはファウル数(2)が得点(0)を上回るという最悪のパフォーマンスで、戦犯の1人となった。
試合後の会見で、ホーフォードは「僕らは本当に互いを信じ合う選手たちが集まったグループなんだ」と語り、自慢のチームケミストリーをアピール。
積極果敢に攻めていたロジアーに対しても「彼はコートに出れば、いつだって黙々と自身のプレーを遂行する。何も恐れたりはしないんだ」と称賛すれば、セルティックスのブラッド・スティーブンズHCも「確かに彼は、何も恐れたりはしない」とコメントし、司令塔を絶賛した。
スマートは「俺たちは今、間違いなく1つにまとまってプレーできている。チームメート同士がお互いにフォーカスすべきことに集中できていると思う」と口にし、チームとしてのまとまりを満足げに語ると、スマートに対し、レブロンは「彼はいつも、コートでは適切なときにプレーを決める選手」と評し、相手チームの奮闘を称えていた。
第3戦はキャブスのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで20日(同19日)に行われる。中3日間で、キャブスがどのようにリフレッシュして、対策を講じてくるのか。「我々はホームに帰ればもっと良いプレーができるだろう」と語ったタロン・ルーHCだが、もしも第3戦を落としてしまえば、キャブスは0勝3敗という絶体絶命のピンチに陥ってしまうだけに、何が何でも勝利したいところだ。
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