2018.05.24
5月20日(現地時間19日)、ボストン・セルティックス(2勝)とクリーブランド・キャバリアーズ(0勝)によるイースタン・カンファレンス・ファイナル第3戦が、キャバリアーズのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで行われた。
第1クォーター。キャブスはジョージ・ヒルのジャンパーで先制すると、レブロン・ジェームズとヒルを中心に怒濤の得点ラッシュを展開。
キャブスはこのクォーターだけで6本を決める3ポイント攻勢で、セルティックスから一気に2ケタリードを奪った。特にレブロンとヒルが積極的にショットを決め、前者はこのクォーターだけで12得点、後者も3本の3ポインターを決めて計11得点をマークし、32-17で最初の12分間を終える。
第2クォーターに入り、セルティックスはアル・ホーフォードやジェイソン・テイタム、マーカス・モリスらの得点で応戦するも、キャブスはベンチスタートのラリー・ナンスJr.やカイル・コーバー、ジェフ・グリーンらが加点。レブロンとケビン・ラブの活躍もあり、リードを広げていく。
残り4分19秒。レブロンの3ポインターでキャブスは20点差(52-32)をつけた。そこからキャブスはさらにリードを広げるも、セルティックスがホーフォードやテイタム、マーカス・スマートの踏ん張りで20点差まで何とか戻し、61-41と、キャブス20点リードで試合を折り返す。
後半に入ると、ラブが長距離砲と3ポイントプレーを決め、レブロンがアリウープをたたき込み、69-43と、26点をリード。キャブスはその後もセルティックスのディフェンスをかわして追加点を挙げ、第3クォーター終了時には87-63と、24点差をつける。
最終クォーターに入っても、キャブスはコーバーやジョーダン・クラークソンの3ポインター、ナンスJr.のアリウープなどで加点し、何度も30点差をつける。セルティックスはそのたびにショットを決めていくも、大量ビハインドを覆すことはなく、最終スコア116-86と、ホームのキャブスが圧勝し、シリーズ戦績を1勝2敗とした。
キャブスではレブロンがゲームハイとなる27得点に5リバウンド12アシスト2スティール2ブロック。フィールドゴール12投中8本、そのうち3ポイントシュートは3本すべて成功させるなど高確率にショットを決め続けた。フリースローでも10投中8本を沈める抜群のシュートタッチを披露。
また、ラブが13得点14リバウンド4アシスト、ヒルが13得点、JR・スミスが11得点5リバウンド、トリスタン・トンプソンが10得点7リバウンドを挙げ、先発全員が2ケタ得点。さらにベンチからはコーバーが4本の3ポインターを含む5本すべてのショットを決めて14得点、3本の長距離砲を決めたクラークソンが9得点、ナンスJr.が8得点6リバウンド3アシスト3スティールの活躍を見せた。
課題となっていた3ポイントシュートでも、この日は試合をとおして34投中17本を決め、50.0パーセントという高確率をマークしている。
一方のセルティックスは、テイタムが18得点、テリー・ロジアーが13得点、ジェイレン・ブラウンが10得点、グレッグ・モンローが10得点を挙げたものの、アウェーで完敗。この日はフィールドゴール成功率が39.2パーセント、3ポイントシュート成功率は27.3パーセントと不調に終わった。
2戦連続で23得点を許していたブラウンに対して、キャブスは徹底してガードに入った。試合後の会見で、ブラウンはこう話している。
「僕がボールをもらおうとしても、彼らはボールを入れさせないようにディナイしていた。ポジション取りの部分でも、いい状態でプレーすることができなかった。この試合はクリーブランドを称賛すべきだね。フィジカル面でも向かってきたし、徹底してジャンパーを打たせるように仕向けてきたんだ」。
キャブスはこの試合、オフェンス面でもセルティックスに対して一工夫してきた。レブロンは試合後にこう明かしている。
「何かに行き詰ったとしても、俺たちはまた1つ違うことをして対応するんだ。この試合で俺たちは、これまでよりもエキストラパスを決めたし、一歩先を読んでドリブルした。コート上を皆が飛び交うように動いたことも良かった」。
「彼らは本当にアグレッシブだった。僕らはもっとアグレッシブにプレーしていかなきゃならない。今夜の僕らは、やりたいことができなかった」とロジアーは完敗ともいえるコメントを残している。
シリーズ第4戦が行われるのは22日(同21日)。第3戦のように試合をとおして3ポイントシュートを決めることができれば、キャブス有利となるだろうが、チーム全体で2試合連続50パーセント以上の成功率を残すのは至難の業。セルティックスがどのようにアジャストしてくるかにも注目したい。
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