2018.10.17
9月12日まで『2018 ステフィン・カリー アジアツアー powered by アンダーアーマー』でマニラ(フィリピン)、武漢(中国)、東京と回った後、スペインにも訪れたステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)。
そこでスペインのTV局『La Sexta』のインタビューに応えたカリーが、先日現役引退を表明したレジェンド、ファン・カルロス・ナバーロについて語っていたので紹介したい。
FCバルセロナで計20シーズン、NBAでは2007-08シーズンにメンフィス・グリズリーズでプレーしたナバーロは、スペイン代表の主軸として長きにわたってプレーしてきた。
日本で行われた2006年のFIBA世界選手権で、ナバーロはパウ・ガソル(サンアントニオ・スパーズ)らと共に金メダルに輝いたこともあり、ここ日本をはじめ、世界中に多くのファンを持つ。
30歳ながらNBA史上最強のシューターと称されるカリーも、ナバーロのファンだったという。
「彼(ナバーロ)はスペイン代表の中で、僕のお気に入り選手の1人。2010年のFIBA世界選手権で片足スリーを見て、あの動きをコピーしたかったんだ」とカリー。
NBAでルーキーシーズンを終えたカリーは、10年8月下旬から9月中旬にかけてトルコで行われたFIBA世界選手権(現FIBAワールドカップ)に出場。この大会で金メダルを獲得したアメリカ代表は、6位となったスペイン代表と対戦することはなかったのだが、チームトップの平均16.9得点を挙げたナバーロのプレーは、同じシューターとしてチェックしていたようだ。
“ラ・ボンバ(爆弾)”の異名で知られるナバーロは、独特のタイミングから次々にショットを沈めていった。カリーが語った“片足スリー”もナバーロの特徴の1つで、これまで相手ディフェンスを何度も悩ませてきた。
カリーは相手ディフェンダーのタイミングをずらして片足ジャンプでフローターを放つことこそあるものの、ナバーロのように片足から3ポイントシュートを放ってはいない。
とはいえ、驚異の正確性と超絶クイックモーション、そしてハーフコートエリアを超えるとすべてがシュートエリアと言えるほど、どこからでもショットを決める能力を持っている。
現状維持でも、カリーはアンストッパブルなスコアラーと言っていいだろう。だがそのカリーが、もしナバーロのような変則スリーまで身に付けたとしたら、相手チームのディフェンダーたちにとっては悪夢としか言いようがない。
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