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今夏制限なしフリーエージェント(FA)となった39歳の大ベテラン、パウ・ガソルは新天地としてポートランド・トレイルブレイザーズを選択し、7月25日(現地時間24日)に1年契約で合意した。
キャリア18年を誇る213センチ113キロのガソルは、通算1,226試合(うち先発は1,150試合)に出場し、キャリア平均33.4分17.0得点9.2リバウンド3.2アシスト1.6ブロックを残す技巧派ビッグマン。
これまで新人王を皮切りに、オールスターに6度、オールNBAチームには4度選ばれており、ロサンゼルス・レイカーズ在籍時にはコービー・ブライアント(元レイカーズ)らと共に2連覇を勝ち取った経験を持つ。
ブレイザーズは昨季ウエスタン・カンファレンス・ファイナルに進出したウエスト有数の強豪。オールスターの常連でリーグ屈指の得点力を誇るデイミアン・リラードと、4シーズン連続で平均20得点以上をクリアしている実力派CJ・マッカラムというバックコートを中心に、今季も覇権争いに加わることが期待されているチーム。
指揮官を務めるテリー・ストッツHC(ヘッドコーチ)は、30日(同29日)に地元メディア『The Oregonian』へ掲載された記事の中で、ガソルについてこのように見ていた。
「彼のゲームは我々がどのようにプレーしたいか、どんなプレーがしたいかという点で本当にフィットしている。彼は4番(パワーフォワード)と5番(センター)でプレーできるし、どうプレーすべきかを熟知しているんだ。それにボーナスとして、彼は勝者であり、どのチームでも勝利を収めてきた」。
今季、ブレイザーズの予想スターターとして挙げられているのはバックコートにリラードとマッカラム、フロントコートには今夏再契約を結んだロドニー・フッド、キャリア3年目のザック・コリンズ、そして今夏トレードで加入したハッサン・ホワイトサイドの5選手。
ガソルは昨季、サンアントニオ・スパーズとミルウォーキー・バックスで計30試合プレーし、平均12.0分3.9得点4.6リバウンド1.7アシストを残しているものの、ブレイザーズではベンチから15分前後のプレータイムを与えられることが予想されている。
ブレイザーズのベンチにはスカル・ラビシエやアンソニー・トリバーがいるため、コート上でプレーする機会は決して多くはないだろう。それでも、ポストプレーからジャンパー、さらには3ポイントまで沈めることができるシュート力を持ち、豊富な経験があるガソルは、チーム練習やロッカールームでも存在感を発揮するに違いない。
特に若手ビッグマンのコリンズやラビシエにとっては願ってもないメンター(助言者)であり、先発センターのユスフ・ヌルキッチが今年3月下旬に左足を負傷して長期離脱を余儀なくされていることを考慮すると、ガソルの加入は頼もしいかぎり。
ブレイザーズのバスケットボール運営部門代表を務めるニール・オルシェイが7月上旬に『NBA TV』のインタビューに応じ、「ヌルキッチの復帰時期は来年2月になるだろう」とコメントしていることから、今季序盤はホワイトサイド、コリンズ、ガソルとラビシエでセンターをローテーションしていくことになりそうだ。
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