2020.08.14
2014年のドラフト2巡目33位でクリーブランド・キャバリアーズから指名されたジョー・ハリスは、ブルックリン・ネッツへ加入後に飛躍的に評価を上げた。
キャブズでプレーした最初の2シーズン、ハリスは平均9.1分2.5得点0.8リバウンド0.5アシストに過ぎなかったのだが、現在は3シーズン連続で平均2ケタ得点をマーク。
ネッツのスターターに定着した昨季、ハリスは76試合に出場して平均30.2分13.7得点3.8リバウンド2.4アシストを記録。3ポイント成功率47.4パーセントでリーグトップに立ち、オールスターの3ポイントコンテストでは見事チャンピオンに。
今夏はFIBAワールドカップへ出場するアメリカ代表のセレクトチーム(練習相手)としてトレーニングキャンプに召集されるも、アメリカ代表の指揮官グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ/サンアントニオ・スパーズHC)から高く評価され、アメリカ代表のロースターへと昇格。
大会期間中は控えと先発をこなし、計8試合にフル出場。平均21.3分8.0得点3.9リバウンド1.3アシストをマーク。アメリカ代表史上ワーストとなる大会7位に終わる中、ハリスはフィールドゴール成功率51.1パーセント、3ポイント成功率50.0パーセントという高確率を残していた。
そうして迎えた今季、ハリスは先発スモールフォワードとして平均31.4分14.7得点4.0リバウンド2.1アシストと堅実な働き。3ポイント成功率は43.7パーセントで依然として高く、自己最多となる平均2.7本を沈めている。
ハリスはネッツに不可欠な選手なのは間違いない。その一方で、来季もハリスがこのチームに在籍しているかは微妙だ。
というのも、ハリスは今季終了後、制限なしフリーエージェント(FA)となるからだ。ネッツとしてはハリスに残ってほしいだろうが、今夏にケビン・デュラント、カイリー・アービング、ディアンドレ・ジョーダンと4年の大型契約を結んだほか、来季は1,000万ドル(約10億9,000万円)を超える選手がさらに3人もいるため、現時点でネッツのサラリー総額は1億3,000万ドル(約141億7,000万円)を超えている。
『ESPN』のザック・ロウ記者はハリスについて「リーグ関係者から聞いた話では、ハリスは来季、少なくとも今季年俸の2倍を手にすることになるだろうね。彼はいい選手で、オールラウンドプレーヤーだ。タフだし、ディフェンスもできるからね」とコメント。
今季のハリスの年俸は約767万ドル(約8億3,603万円)のため、市場価値としては1,600万ドル(約17億4,400万円)。もちろん、ハリスが低年俸でもネッツと再契約を結ぶ可能性は残っている。
それでも、ハリスの代理人は『Priority Sports & Entertainment』のマーク・バーテルスタイン。クライアントにはゴードン・ヘイワード(ボストン・セルティックス)やカイル・ラウリー(トロント・ラプターズ)、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)といったオールスター級の選手もおり、ハリスが高額契約を要求した場合、ネッツとの再契約は早いうちに消滅することになるだろう。
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