2020.01.18

スパーズ相手に大逆転劇を演じたトレイ・ヤング「時計がゼロになるまで信じてる」

ヤング(右)はゲームハイの31得点をマーク[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

残り約1分半で6点差の劣勢からヤング、ハーターのショットで劇的勝利

 1月18日(現地時間17日)に行われたアトランタ・ホークスサンアントニオ・スパーズによる一戦は、終盤までもつれる激戦となった。

 アウェーのホークスは前半に最大13点をリードしていたものの、第3クォーターにホームのスパーズが41-21で逆転に成功。第4クォーターでもスパーズは最大14点差をつけていた。

 だが最後の12分間だけで12得点を挙げたトレイ・ヤングがホークスをけん引。残り1分25秒にパティ・ミルズのレイアップで6点ビハインドを背負う中、ヤングのフリースロー2本とフローター、そして残り7.0秒にケビン・ハーターが値千金の3ポイントを左コーナー付近から放り込み、最終スコア121-120でホークスが劇的勝利。

「時計がゼロになるまで、僕はいつだって信じてる。僕らには勝利するチャンスがある気がしているんだ」と振り返ったヤングは、この試合でゲームハイの31得点に5リバウンド9アシストと殊勲の活躍で勝利に貢献。

 さらには、5本の3ポイントを沈めたキャム・レディッシュが22得点5リバウンド4アシスト4スティール、ハーターが18得点、ジョン・コリンズが18得点10リバウンド、ビンス・カーターが14得点と続いた。

 実はホークスが敵地でスパーズを破ったのは、なんと1997年2月以来初。約23年ぶりの快挙となった。

現役時代、ホークスの勝利を阻んできたダンカンAC(右)と今月末に43歳を迎えるカーター(左)[写真]=Getty Images

「スパーズのようなチームと対戦する時、特にアウェーで勝利するのはどれだけタフなのかを知る僕にとって、(今夜は)面白いことになった。このチームの選手たちは若すぎるから、それがアドバンテージになったのかもしれないね」と、現役最年長(42歳)のカーターが言うのもうなずける。

 というのも、ホークスのスターターを務めたコリンズ(22歳)、ディアンドレ・ハンター(22歳)、ヤング(21歳)、ハーター(21歳)、レディッシュ(20歳)は、前回ホークスがサンアントニオで勝利した時に生まれてさえいなかったからだ。

 一時はリーグ最下位に沈んでいたホークスだが、直近10試合で4勝6敗と調子は上向き。この日は出場しなかったものの、ホークスは17日(同16日)に成立したトレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズからジェフ・ティーグを獲得。今後に向けて、オールスター出場経験者でもあるベテラン司令塔の存在が、さらなる起爆剤になる可能性を秘めている。

「彼を呼び戻したのは良い影響を与えてくれるだろうね。この街も、彼が帰ってきたことを喜んでくれるはずさ」とヤングも地元メディア『The Atlanta Journal Constitution』へ語っているため、後半戦に向けてホークスの巻き返しに期待がかかる。

敵地でスパーズを撃破したことは、ヤングをはじめホークスの若手たちにとって大きな自信となったに違いない[写真]=Getty Images

トレイ・ヤングの関連記事