2020.01.30

コービーと親しい間柄だったカイリー・アービング「彼からのバトンを胸に、これからも走り続ける」

非常に親しい間柄だったアービング(左)とコービー(右)[写真]=Getty Images
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師弟関係だったコービーとアービング

 1月27日(現地時間26日)にロサンゼルス・レイカーズで20年間活躍し続けたスーパースター、コービー・ブライアントの急逝、その娘のジアナと彼らを含む9人が犠牲となったヘリコプター墜落事故が報道されてから3日が経つ。リーグとファンにとって現実として受け入れることは大変難しいものがある。しかし、この報道の直後に各球団が試合前で彼に黙とうを捧げ、選手たちは彼へ敬意を示すように、次々とハイライトに残るであろうパフォーマンスを披露している。

 それ以外にもコービーの背番号『8』と『24』を非公式に永久欠番にしようと、もともとそれらの番号を着用している選手たちが背番号変更を申請したり、あるいはトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)やジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)のように、彼の背番号を着用してプレーした選手たちも現れた。こうして皆がともに団結してこの深い悲しみを乗り越えようとしている。

「彼が僕らにまいた種はこれからも成長を続ける。そして彼のレガシーは言うまでもなく永遠だ」と試合終了後に語るのは、1月30日(現地時間29日)にデトロイト・ピストンズとの試合に出場したブルックリン・ネッツカイリー・アービングだ。事故が報道された日の試合では、個人的な理由で試合を欠場をしていたが、この日は20得点5リバウンド5アシスト2スティールを記録して、125-115の勝利に貢献。インタビューでは涙をこらえて声を震わせながらも、「彼は哲学者であり先生だったんだ。僕らに多くの素晴らしいものを遺してくれたんだ。僕は彼からのバトンを胸に、これからも走り続ける」と力強くコメントした。

 アービングはリーグに入りたての頃からコービーを慕い、スキルや心構えなどありとあらゆる面でこれまで助言を受け取っていた。その彼の突然の訃報に非常に心を痛めたに違いない。しかし辛い中でも己を鼓舞して立ち上がったアービングは、次第に笑顔を交えてこう告げた。

「彼がジアナとともに今僕らを見守っていることを感じている。もっとも美しいことは、それが僕らを繋げていることなんだよ」

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