2020.04.03

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中、NBAは『NBA Together』を発表

NBAは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、『NBA Together』を開始した
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NBAが『NBA Together』を開始

 現在NBAでは、新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが中断されている。この世界的なパンデミックを受けて、国際的な影響力を持つNBAは、グローバルコミュニティおよびソーシャルエンゲージメントキャンペーン、『NBA Together』 を立ち上げた。最新のグローバルな健康安全情報の発信、ガイドラインやリソースを共有し、デジタルツールやバーチャルイベントを通して人々やコミュニティをデジタル上でつなぎ、みんなでこのパンデミックを乗り超えようというものだ。

 このプログラムでは、『Know the Facts(事実を知る)』『Acts of Caring(思いやりの行動)』『Expand Your Community(コミュニティの拡大)』『NBA Together Live』といった4つのテーマを軸にしている。

『Know the Facts(事実を知る)』では、『NBAファンのための新型コロナウイルス関連情報』ウェブページを開設。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)、世界保健機関(WHO)、アメリカの前公衆衛生局長官のヴィヴェック・マーシー氏などを含む、専門家による新型コロナウイルスのリスクを軽減するための情報を公開している。

『Acts of Caring(思いやりの行動)』では、コミュニティの力とボランティア精神にスポットライトを当てようというものだ。NBAは選手やファンに対し、それぞれがどのように友人、家族、コミュニティをサポートしているのかを、『#NBATogether』をつけてSNSに投稿することを呼びかけている。

『Expand Your Community(コミュニティの拡大)』では、「社会と距離を置くこと、人混みを避けること(social distancing)」が推奨されている中、NBAは心身ともに健康でいられるように、バーチャルな手法やコンテンツでコミュニティを拡大することを勧めている。バスケットボールを練習し、NBAとつながっていたいと願う若者のために、『Jr. NBA at Home』という新しいインタラクティブなコンテンツシリーズを開始。このプログラムでは、身体活動を促進し、自宅の限られた場所で一人でも行なえるバスケットボールドリルなどを紹介している。

 また『Jr. NBA at Home』に加え、NBAは教育とウェルネスパートナーである『Discovery Education』『Scholastic Inc.』『NBA Math Hoops』など、既存のリソースを活用し、在宅学習を行っている生徒や親をサポート。在宅学習が楽しくできるように、NBAのパーソナリティや教育者による短いバーチャル授業動画を配信している。

NBA Together Live』では、毎週平日(日本時間 午前4時)より、NBAファミリーが世界中のファンとつながるため、ライブインタビューに出演したり、ファンからの質問に答えるInstagram Liveを行う。第1回目はクリーブランド・キャバリアーズのフォワード、ケビン・ラブが出演した。

 選手や球団がそれぞれのコミュニティにポジティブな影響をもたらす活動を行う際、『bigger than basketball(バスケットボールを超える)』というフレーズがよく用いられる。この世界的なパンデミックへの対応は、まさに『bigger than basketball』の縮図であり、リーグ側は「今後も世界中の人々が一つになり、この辛い期間を乗り越えるために尽力していく」と発表している。