2020.07.28

レイカーズ戦で八村塁が19得点! 若きエースの奮闘に「彼は良くやってるよ」と指揮官

写真は昨年12月のもの[写真]=Getty Images
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スクリメージ3試合で八村が計52得点を奪うも、ウィザーズは3戦全敗に

 7月28日(現地時間27日、日付は以下同)。NBAはスクリメージ(練習試合)6日目を迎え、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズはビザ・アスレティック・センターでロサンゼルス・レイカーズと一戦を交えた。

 ウィザーズはシャバズ・ネイピアー、トロイ・ブラウンJr.、イサック・ボンガ、八村、トーマス・ブライアントというスターターを形成するも、レイカーズはレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスカイル・クーズマドワイト・ハワードという主力を温存。この日はアレックス・カルーソケンテイビアス・コールドウェル・ポープダニー・グリーンマーキーフ・モリスジャベール・マギーという布陣で臨んだ。

 八村は躊躇せずに右45度から3ポイントを沈めると、その後もプルアップジャンパーやキャッチ&シュート、レイアップにターンアラウンドジャンパーを決めるなどチームをけん引。

 第2クォーター終盤にはグリーン相手に左ローポストからレイカーズのリング下を強襲。ショットミスしたものの、マギーとのリバウンド争いを制し、強烈なワンハンドダンクを決めるなど、ファーストオプションとして奮闘。

 約28分出場した八村は、チームトップの19得点に加えて3リバウンド3アシストをマーク。計3試合のスクリメージでチームトップの計52得点(平均17.3得点)を残した八村は「チームがこの状況なので、アグレッシブに行かなきゃいけないということで、ボールプッシュであったりシューティングだったり、ペイント内の動きだったり、アグレッシブに行きたいなと思っています」とこの試合を振り返った。

 この試合ではジェローム・ロビンソンが18得点、ネイピアーが16得点、ブラウンJr.とブライアント、イシュ・スミスがそれぞれ12得点、モリッツ・ヴァグナーが11得点と、7選手が2ケタ得点を挙げる猛攻を見せたのだが、試合は116-123でレイカーズに敗戦。

「他の2試合はすごくアグレッシブにいって、積極的にプレーハードしてたなと思うんですけど、この試合はあまり、チームとしてもいい感じじゃなかったので。その中で次が始まるので、僕らもこの2、3日間の練習で集中して、切り替えていきたいと思います」と八村は前を向いていた。

 この試合ではフィールドゴール13本のうち、8本がリング付近からのショットだったことについて、八村は「僕の長所として、大きい選手がいればゴール下まで速さで向かってファウルをもらったり、シュートを決めたり、小さい選手がいれば上から打って力強いプレーもできて、ダブルチームも寄せたりと、いろんなプレーができるようになって。アグレッシブさはこれからも続けたいです」と自信を見せていた。

 これにはスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)も「彼は良くやってるよ。今日もいいプレーがいくつかあった。必要な時にはアグレッシブになってるしね。あとは、まだ得意ではない部分に対して立ち向かうこと。つまり、もっとリムへのアタックをしてほしい、ということ。でも今日はそれができていた。相手が胸や肩にぶつかってきても、左手で決め切ることができた。何度も言ってるけど、あれだけ若いのにこれだけ安定しているのは稀なんだ」と22歳の若きエースを高評価。

 ただし、これでウィザーズはスクリメージ3戦全敗。「3試合を見てても、最後2、3分くらいのディフェンスがしっかりできてない、止めることができてないので、ディフェンスがカギになると思います」と八村は課題を口にしていた。

 今後八村とウィザーズは、シーディングゲーム(順位決定戦)の初戦として8月1日にフェニックス・サンズ戦に挑むこととなる。昨年11月28日の試合では140-132で勝利しているとはいえ、その試合で35得点を奪ったブラッドリー・ビール、4本の3ポイント成功を含む16得点をマークしたダービス・ベルターンスが第二幕では不在。

 八村自身も、サンズとの初戦ではフィールドゴール8投中成功わずか2本の計6得点と不発に終わっていただけに、ディアンドレ・エイトンやアーロン・ベインズ、ダリオ・シャリッチ、フランク・カミンスキーといったサンズのビッグマン相手にどれだけ得点できるか。中断期間に肉体強化に成功した成果が、さっそく試されることになりそうだ。

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