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12月14日(現地時間13日、日付は以下同)。スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)が指揮を執る新生ブルックリン・ネッツがワシントン・ウィザーズとのプレシーズン初戦に臨み、119-114で勝利を収めた。
プレシーズンでは主力を欠場させることも多々あるのだが、ネッツはウィザーズ戦と19日のボストン・セルティックス戦の2試合のみで、23日にはゴールデンステイト・ウォリアーズとのレギュラーシーズン開幕戦が組まれているため、主力をコートへ送り出した。
ネッツが先発として起用したのは、アキレス腱断裂から復帰したケビン・デュラント、右肩の手術を受けて昨季20試合の出場に終わったカイリー・アービングという2大スーパースターと、スペンサー・ディンウィディー、ジョー・ハリス、ディアンドレ・ジョーダンという布陣。
この日は出場した全選手を26分未満のプレータイムに抑え、カイリーが18得点4アシスト、デュラントが15得点3アシスト2ブロック、ディンウィディーが10得点6リバウンド7アシストをあげるなど、計6選手が2桁得点を記録した。
ネッツにはキャリス・ラバートという、昨季平均18.7得点4.2リバウンド4.4アシスト1.2スティールを残し、デュラントとカイリーら主力が軒並み欠場したプレーオフでも平均20.3得点6.0リバウンド9.5アシスト1.3スティールと大活躍したスイングマンがいるのだが、ウィザーズ戦は左膝打撲により欠場。
復帰すればカイリーやデュラントと並んでスターター起用と予想されていたのだが、ナッシュHCは15日に『The New York Post』へ掲載された記事の中でこう話している。
「キャリスはスターター級の選手。じゃあ我々が彼を先発起用するかって? はっきりとは分からないな。彼はボールを持った時にこそ良いからね。彼の場合はジノビリがやっていた役割がいいのかもしれない。マヌはオールスターにも複数回選ばれた経験があり、ベンチから出場してセカンドユニットをリードしてきたし、試合終盤を締めくくることもあった。まずは様子を見てみるよ。(ラバートがいるのは)ものすごく贅沢なこと」。
シーズンを通してスターターを固定しなければいけないルールはないものの、カイリー、デュラントとプレーさせるよりも、ラバートにはシックスマンとして主にセカンドユニットでエースを務める起用法が本人の実力を最も発揮できると指揮官は見ているのだろう。
ナッシュHCが名前を挙げたマヌ・ジノビリは、NBAキャリア16シーズンをサンアントニオ・スパーズ一筋でプレーしてきたアルゼンチン出身の技巧派レフティ。キャリア途中からシックスマンに転向し、ティム・ダンカン(元スパーズ)、トニー・パーカー(元スパーズほか)と共に“ビッグ3”を形成し、スパーズで4度の優勝に貢献してきた。
カイリーと共に先発バックコートを務めるディンウィディーについて、ナッシュHCは「才能あふれる選手だけど、ものすごくシンプルにプレーすることもできる。複雑にしすぎることもなく、オフボール、オンボールを問わずにプレーでき、チームメートたちへプレーメイクをしつつ、複数のポジションをガードできるんだ」と評している。
そのため、全体のバランスを考えるとディンウィディーを先発起用し、ラバートをシックスマンにするのが現時点ではベストな選択と言っていいだろう。
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