2021.02.15
2月11日(現地時間10日)、八村塁擁するワシントン・ウィザーズと渡邊雄太が所属するトロント・ラプターズが今シーズン初対戦を迎える。黒星が先行するチームどうしの対戦となるが、勝利を収めるのはどちらか。八村と渡邊の直接マッチアップは見られるのだろうか。
ホームのウィザーズは6勝15敗と大きく負け越している。新型コロナウイルス感染拡大の影響でチーム内に感染者が出たため、6試合が延期。満足に練習できない期間が続いたため、再開後4連敗を喫した。それでも今月1日に行われたブルックリン・ネッツ戦でカイリー・アービングとケビン・デュラントというNBA屈指のデュオに堂々たる戦いぶりを披露し、最後までもつれた試合を制した。2月はここまで3勝3敗と調子を取り戻しつつあるといえる。
エースを務めるブラッドリー・ビールは1試合平均33.3得点と圧倒的な数字を記録し、平均得点数でリーグ1位に立っている。1月7日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦ではチーム史上最多タイとなる60得点を記録するなど、エースの座をほしいままにする活躍だ。そのビールとともにバックコートデュオとして活躍が期待されるラッセル・ウェストブルックはケガの影響もあり、14試合の出場にとどまっている。平均得点数も19.4と、昨シーズンまでの活躍を鑑みると物足りないと言わざるを得ない。昨日行われたシカゴ・ブルズ戦はベンチ入りしなかったためラプターズ戦の出場は不透明だが、この男の奮起なしに勝利は獲得できない。
プロ2年目を過ごす八村は、新型コロナウイルスの安全・衛生プロトコルに含まれたため、出場試合数は14。復帰後は段階的に出場時間を伸ばしていくものとみられていたが、チーム事情もあって2月は約29分出場。ここまで1試合平均13.1得点を記録しているが、3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で24得点、9日のブルズ戦では19得点10リバウンドと2月に入って好成績を残しており、ビール、ウェストブルックに次ぐ「第3の男」として攻撃面で期待がかかる。昨シーズン課題に挙げられていた3ポイントシュートも改善の兆しを見せており、トレイルブレイザーズ戦では3本沈めるなど外角のシュート力は向上していると言っていい。
ここまでウィザーズの攻撃面での特長を述べてきたが、このチームの問題点はディフェンス。1試合平均120.1失点はリーグ最下位と、昨シーズンから指摘され続けているディフェンスの緩さを改善できていない。速攻の場面でないのにもかかわらず相手にイージーなダンクを許すシーンが見られるなど、守備意識の低さが足を引っ張っている。ビールを筆頭とした攻撃力は証明済み。ラプターズ戦では個々がディフェンスの意識を高く持てるかどうかが勝敗のポイントとなるだろう。
一昨シーズンは優勝、昨シーズンはイースタンカンファレンスのファイナルに進出と好成績を収めているラプターズ。だが、今シーズンはマルク・ガソル、サージ・イバカというインサイドの柱が移籍した影響からか、4度の3連敗を喫するなど黒星がかさみ、ここまで11勝13敗。それでも2月は4勝1敗と調子を取り戻し、東8位まで順位を上げてきた。チームの中心として活躍しているのがフレッド・バンブリートとパスカル・シアカムだ。バンブリートは、今月3日のオーランド・マジック戦でチーム記録を更新する54得点をマーク。3ポイントシュートが14本中11本決まり、シュートタッチが冴えわたった。シアカムもここまで1試合平均20.2得点と好調で、今月は30得点越えを3度記録するなど、調子を上げてきている。
ほかにもカイル・ラウリーやノーマン・パウエルなど安定してスコアを残せる選手が多数いるため、バランス良くオフェンスを展開できるのが強み。チームとしての平均得点は113.3とリーグ中位だが、2月に限れば124.2得点と攻撃陣が爆発しており、ウィザーズ戦では得点の奪い合いが予想される。
今シーズン、2way契約を結んだ渡邊はここまで平均12分24秒の出場時間を得ている。昨シーズンまで所属したメンフィス・グリズリーズ時代と比べると出場時間は大幅に伸びているが、ディフェンス面でニック・ナースヘッドコーチに評価されたことが出場時間増の要因だろう。リバウンド、ブロック、スティールを安定して記録しているため信頼が厚く、相手のエース格とマッチアップすることもしばしば。ウィザーズ戦でもビールや八村とのマッチアップが見られるかもしれない。
一度火がつけば止めることが難しいオフェンス力を持つウィザーズと、2月に限ればそれ以上の得点力で白星をつかんでいるラプターズ。オフェンスに注目が集まる一戦となることが予想されるが、勝負を分けるのはやはりディフェンスだ。ラプターズは平均111.5失点とリーグ中位だが、ウィザーズは先述したとおりリーグ最下位。ディフェンスで踏ん張りを見せられたチームが勝利をつかみとるだろう。
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