2021.03.23

レイカーズのレジェンドで1960年代のリーグをけん引したエルジン・ベイラーが逝去

レジェンドのベイラー(中央)が他界[写真]=Getty Images
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 3月23日(現地時間22日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは名フォワードのエルジン・ベイラー(享年86)が妻と娘に看取られて逝去したことを発表した。

 ベイラーは196センチ102キロのフォワードで、1958-59から71-72シーズンの途中まで(ミネアポリス、ロサンゼルス)レイカーズ一筋でプレー。61-62シーズンには平均44.4分38.3得点18.6リバウンド4.6アシストという驚異的な成績を残すなど、リーグを代表する選手の1人として10年以上に渡って活躍。

 通算14シーズンで新人王を皮切りに、11度のオールスター、10度のオールNBAチーム入りを果たしたベイラーは、キャリア平均40.0分27.4得点13.5リバウンド4.3アシストをマーク。77年にはバスケットボール殿堂入りし、22番はレイカーズの永久欠番となっており、引退後はロサンゼルス・クリッパーズでフロントも務めてきた。

 プレーオフでは12度の出場のうち4度もリーグトップの平均得点を残し、NBAファイナルには8度進出したものの優勝はできず。レイカーズはベイラーがシーズン途中に引退した71-72シーズンに優勝を飾っていた。

 だがベイラーが62年のファイナル第5戦でボストン・セルティックス相手にたたき出した61得点は、約60年が経過した今でもファイナル史上最多得点として歴史に刻まれている。

 レイカーズのオーナー、ジーニー・バスが「エルジンはスーパースターでした」と声明文で評したように、ベイラーは1960年代におけるベストプレーヤーの1人だった。当時のチームメートで、NBAロゴのモデルとしても知られるジェリー・ウェストは「私はこれからもずっと、彼とチームメートとして過ごした日々を大切にしていきます。彼は私にとって、最も恵まれた、かつスペシャルな選手の1人でした」と振り返っていた。

 バスケットボール界に多大な貢献をしてきたベイラー。これまでに残してきた数々の功績に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。

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