2021.03.26

まさに禁断…レブロン・ジェームズがコカ・コーラ社からペプシコ社に移籍

禁断の移籍を果たしたレブロン[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 3月26日、NBAはトレード期間を締め切った。ビッグネームの名前も多数挙がるなか、現在リーグ18位の1試合平均24.5得点でオーランド・マジックをけん引してきたニコラ・ブーチェビッチは、アル・ファルーク・アミヌとともに、ウェンデル・カーター・ジュニア、オット・ポーター・ジュニア、2つの1巡目指名権とのトレードでシカゴ・ブルズへの移籍が決定した。

 しかし、日本では広くは報じられていないものの、これらの裏側ではリーグ屈指のビッグネームの“禁断の移籍”が実現していたことをご存知だろうか。

 なんと、ロサンゼルス・レイカーズの絶対的エースであるレブロン・ジェームズが、コカ・コーラ社からペプシコ社へと移籍したのだ。

『Insider』の報道によれば、レブロンは彼のルーキーイヤーにあたる2003年から約18年間、コラ・コーラ社とスポンサー契約を継続し、1961年に誕生して以来、レモンとライムの爽快な味わいで絶大な人気を誇るスプライトや、スポーツ栄養学に基づいた栄養成分を補給できるパワーエイドの広告塔を務めてきた。

 しかし、同契約は昨年9月に満了。コカ・コーラ社の広報担当曰く、「レブロン、そして彼のチームと何度も話し合いを進めたうえで、我々は別の道を歩むことに同意しました」と、蜜月関係に終止符が打たれたことを説明している。

契約満了から間もなく、ライバル会社の“顔”に

今回の移籍はビジネスマンとして現役引退後を見据えたものか[写真]=Getty Images


 そのレブロンが、“古巣”のライバルであるペプシコ社との新たな契約を発表したのは、3月18日(現地時間17日)のこと。『Front Office Sports』のマイク・マッカートニーによると、ペプシコ社は契約の具体的な内容への言及は避けているものの、レブロンとの契約は複数年におよぶもので、マウンテンデューの新作エナジードリンク、Mtn Dew RISE Energyの顔になるという。

 同飲料は、ザクロやオレンジ系のテイストを含む6種類のフレーバーが展開され、サイズは日本でいう500ミリリットルにあたる16オンス缶での販売となり、レブロン以外にもスポーツおよびウェルネス系のインフルエンサーと提携するようだ。

 また、この契約は後にスナックを含むカテゴリー全体の活性化を図るものとなり、レブロンは将来的にペプシコ社の看板商品であるコーラブランドに鞍替えが行われる可能性があるほか、キングが10パーセントの株式を保有する飲食チェーン、ブレイズ・ピザを統合するかもしれないとのこと。

 レブロンは最近、かつて松坂大輔などが所属したことで知られるMLBのボストン・レッドソックスの共同オーナーになることが報じられ、NBA球団を所有する夢を再度公言するなど、現役引退後を見据えたビジネスの動きが活発化しているように思える。

 果たして、レブロンは今後、ペプシコ社とどのようなプロジェクトを展開していくことになるのだろうか。オフコートの新たな楽しみとして、動向を追いかけてみてはいかがだろうか。

文=Meiji

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