2021.11.18
11月15日(現地時間14日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツのスーパースター、ケビン・デュラントが敵地ペイコム・センターに乗り込み、オクラホマシティ・サンダー相手に33得点をマークして120-96の勝利へと導いた。
この日もフィールドゴール成功率52.9パーセント(9/17)、フリースロー成功率92.9パーセント(13/14)と高確率に沈め、8リバウンド4アシストも記録。デュラントは今季平均29.6得点でリーグトップに立っている。
そんなデュラントにとって、オクラホマシティはキャリア2シーズン目から8シーズンも所属していた古巣。この地でプレーするのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズに在籍していた2018年4月4日以来、実に約3年半ぶりとなった。
「キャリアの出発点として見ている。プロとしての自分自身を作り上げてきた場所、それは俺にとっては間違いなくここなんだ。プロになるために多くを教わってきたし、この組織にいる人たちが若かった頃の俺を導いてくれた。今の自分の基盤を作り上げてくれたんだ。だからここに戻ってくると、数多くの素晴らしい思い出が浮かんでくる。ここにいる観客の前でプレーするのはいつだっていいことさ」。
サンダー在籍時についてそう話していたデュラントは、この8シーズンでMVPに輝いたほか、得点王に4度輝いており、これは依然として現役最多。そして12年には現在もネッツでチームメートであるジェームズ・ハーデン、そしてラッセル・ウェストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)と共にビッグ3を形成し、サンダーはウェスタン・カンファレンスを勝ち上がり、NBAファイナルまで駆け上がった。
だが同年10月末にハーデンがヒューストン・ロケッツへトレードとなったことでビッグ3は決別。その後サンダーがファイナルへ返り咲くことはなかったものの、デュラントだけでなくハーデン(18年)、ウェストブルック(17年)もシーズンMVPを獲得してきたことから、今思うと恐ろしいトリオが在籍していたことが分かる。
「いろんなことが起きたからクレイジーだったね。俺はジェームズが(オクラホマシティから)トレードされるだなんて思ってもみなかったんだ。将来は約束されていて、また同じチームでシーズンを迎えることができるものだとばかり思っていた。でも今日ここに戻ってきて、ファンの皆からの愛を感じることができた。一生懸命取り組んでこのチームを強くしてきたことを分かってくれている人たちと会えるから、ここに戻ってくるのはいいことさ」。
デュラントにとって、オクラホマシティはこれから先もずっと、NBAキャリアを築き上げてきた地として、記憶に残り続けることだろう。
16年夏にフリーエージェントとしてウォリアーズへ移籍したことで落胆したファンは想像に難くなく、この試合でもウォームアップ時から試合中にボールを持つ時も、会場ではブーイングが飛び交っていた。
好き嫌いはともかく、デュラントが現役どころか歴代でも有数の実力者であることは間違いない。古巣でブーイングを浴びてもそれをあざ笑うかのようにショットを沈めていた姿もまた、印象的だった。
なお、この試合でハーデンは16得点6リバウンド13アシスト3スティール、パティ・ミルズがキャリアハイとなる9本の長距離砲を沈めて29得点、ラマーカス・オルドリッジが15得点8リバウンド2ブロックをマーク。
3連勝としたネッツは、ここ9戦で8勝と調子を上げており、イースタン・カンファレンス2位の10勝4敗という好位置にいる。
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