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昨季20連敗を喫し、リーグワーストの17勝55敗に終わったヒューストン・ロケッツは、今季も開幕3戦目から泥沼の15連敗を喫していた。
ところが、11月25日(現地時間24日、日付は以下同)のシカゴ・ブルズ戦に競り勝つと事態は好転。12月6日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦にも勝利して6連勝をマーク。
『ESPN Stats & Info』によると、ロケッツはNBAどころかMLB(野球)、NHL(アイスホッケー)、NFL(フットボール)という北米4大スポーツ史上初となる、15連敗以上を喫しながらすぐさま6連勝を達成したチームになったという。
もっとも、この6連勝の期間でスターターを務めてきたのはクリスチャン・ウッド、エリック・ゴードン、ジェイショーン・テイトのみ。新人ジェイレン・グリーンがハムストリングを痛めて5試合連続で欠場しており、ケビン・ポーターJr.も大腿部を痛めてペリカンズ戦を欠場と、ベストメンバーだったわけではない。
それでも、ベテランのゴードンが「ディフェンスで皆が(相手と)やり合ってるし、オフェンスではアンセルフィッシュなメンタリティで戦うことができているから」と話したように、一丸となって取り組めていることが一番の要因だろう。
シーズン全体で、ロケッツのオフェンシブレーティングはリーグ27位(102.6)、ディフェンシブレーティングがリーグ19位(109.0)なのだが、ここ6試合ではオフェンシブレーティングがリーグ3位(118.0)、ディフェンシブレーティングでもリーグ18位(111.5)と、オフェンス面の急上昇が著しい。
特に3ポイントが好調で、過去6試合でロケッツは成功率40.8パーセントでリーグ5位、平均17.3本成功はリーグ3位と、いずれもリーグトップクラスの成績を残している。
ただ、対戦相手に恵まれていたのも事実。ブルズとシャーロット・ホーネッツ(28日)こそイースタン・カンファレンスのプレーオフ出場圏内にいるものの、そのほかの4試合はオクラホマシティ・サンダー(30日、2日)とオーランド・マジック(4日)、ペリカンズで、いずれもリーグ下位に沈むチーム。
9日にはイースト首位のブルックリン・ネッツ戦、11日にもイースト3位で昨季覇者のミルウォーキー・バックス戦があるため、ロケッツがこの連勝を伸ばすことは相当厳しいと言わざるをえない。
それでも、15連敗から見事な巻き返しを見せたロケッツの戦いぶりはお見事。今後どこまで白星を積み重ねることができるかは気になるところだ。
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