2022.01.11
バスケットボールにはオフェンスにさまざまな戦略があるように、ディフェンスでも各チームが戦略を持ってプレーしている。一番分かりやすいのが”マンツーマンディフェンス”と呼ばれる、1人の選手が1人の選手を担当する守備だ。
一方で、選手ではなく場所を守るのが”ゾーンディフェンス”と呼ばれる戦略。自分たちの陣地を5人で固めることで、インサイドへの侵入を防ぎ相手にアウトサイドシュートを打たせることが目的だ。2000-01シーズンまではNBAで禁止されていた守備方法だが、近年ではマイアミ・ヒートやトロント・ラプターズなど、試合でゾーンを使うチームが増えてきている。
しかし、リーグ最高峰のビッグマンの一人であるジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)はゾーンについて懐疑的なようだ。12日(現地時間11日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でゾーンを敷かれたが、シクサーズの現地メディア『Sixers Wire』によれば、エンビードは試合後に「ゾーンを使うのはいまだに理解できない。あれは大学で使うようなものだと思う」と話したという。
「まず第一に、ゾーンを使うということは相手が君を守れないということだ。ゾーンはスペースさえ見つけてしまえば攻撃しやすいし、陣形の真ん中が空いているならそこでシュートを打てばいい」
エンビードが話すように、ゾーンの弱点は陣形の真ん中でボールを散らすことのできる相手選手がいれば、フォーメーションが小さくなり攻略されやすくなってしまう点にある。パスもシュートも難なくこなせるビッグマンにとっては、むしろ大歓迎なディフェンスだろう。
マンツーマンに比べ、カバーのコミュニケーションが難しいともされているゾーンディフェンス。今のところNBAではマンツーマンを見る場面の方が多いようだが、エンビードをうならせるような秘策を思いつくチームは現れるだろうか。
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