2022.02.09

レブロンがワースト俳優の危機…『スペース・プレイヤーズ』が最低映画賞4部門にノミネート

レブロンにワースト俳優賞受賞の可能性?[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 今シーズン大車輪の活躍で不調のロサンゼルス・レイカーズに希望の光を灯すレブロン・ジェームズ。そのプレーは到底キャリア晩年とは思えず、熟練さを増した同選手は今なおリーグの頂点に君臨している。

 コート外でも積極的にビジネスを展開するなど順風満帆なキャリアを送っているが、この度、キング・ジェームズに未だかつてない不名誉な称号が付与されるリスクに直面してしまったようだ。

 映画史上最高の名誉「アカデミー賞」の陰極にある「ゴールデンラズベリー賞」、通称“ラジー賞”は、その年の最低映画・俳優を表彰(?)する実にアメリカらしいユーモラスな映画賞だ。1981年スタートとその歴史はすでに30年を超えており、これまでにシルベスタ・スタローン、マドンナ、エディ・マーフィー、ドナルド・トランプ前米大統領、トム・クルーズなど、錚々たるメンバーが歴代受賞リストに名を連ねている。

 2月9日(現地時間8日)、レジー賞は本年度のレジー賞のノミネート作品ならびに俳優陣を発表。すでに推測がついている読者がほとんどかとは思うが、同映画賞にレブロン、そして彼が主演を務めた『スペース・プレイヤーズ』がリストアップされた。

 マイケル・ジョーダンが主演を務めたスポーツコメディ映画の金字塔『スペース・ジャム』の続編として昨夏にロードショーを迎えた『スペース・プレイヤーズ』。東京でも公開記念のポップアップショップが開催されるなど、「ワーナー・ブラザース」の看板キャラクター、ルーニー・チューンズと現役最高のスター選手との共演には、放映前から大きな期待が寄せられていた。


 しかし、映像作品の世界的データベース『IMDb』では、10点満点中4.4点と低評価で、『The Numbers』が公開している全世界興行収入も約166億円と奮わない。1996年公開の『スペース・ジャム』が記録した6.6点、約289億円からは遠くかけ離れており、興行収入は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の3分の1にも満たない(同作品の興行は約580億円)。

 レブロンは『ダイアナ:ザ・ミュージカル』のロー・ハルトランフらとともに最低主演男優賞にノミネートされたほか、最低のスクリーン・カップルの項目にもその名が登場。そして、『スペース・レガシー』は年間最低映画賞ならびに最悪のリメイク/スピンオフ/続編賞に選出されている。
 
 もし、ラジー賞受賞となれば、NBA選手では1997年に最低助演男優賞に映画『ダブルチーム』より選出されたデニス・ロッドマン以来のできごと。コートでは経験豊富なプレーを連発するレブロンだが、映画の世界ではまだまだルーキー扱いかもしれない。

 文=Meiji

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