2022.10.14

ボールの代役はドスンムへ…ブルズ指揮官は「彼が引っ張っていくことで問題はない」

ドノバンHC(左)とドスンム(右)[写真]=Getty Images
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 シカゴ・ブルズは10月12日(現地時間11日、日付は以下同)に行われたミルウォーキー・バックス戦を127-104で制し、プレシーズンゲームを3勝1敗で終えた。

 昨シーズンに5年ぶりのプレーオフ進出を飾ったブルズは、今夏にザック・ラビーンと再契約を結び、ゴラン・ドラギッチアンドレ・ドラモンドというベテランを補強。デマー・デローザンとラビーンによるオールスターデュオは健在で、その周囲にはニコラ・ブーチェビッチアレックス・カルーソロンゾ・ボールパトリック・ウィリアムズデリック・ジョーンズJr.コービー・ホワイト、ジャボンテ・グリーンらがおり、2シーズン連続のプレーオフ進出を目指す。

 ただ、9月下旬にボールが左ヒザの関節鏡創傷清拭術を受けたため、序盤戦の欠場が確定。このチームにはカルーソやドラギッチ、ホワイトがいるものの、先発ポイントガードは2年目のアヨ・ドスンムが務めている。

 プレシーズン4試合で平均24.5分10.3得点3.3リバウンド2.8アシストを残した22歳のガードについて、14日にビリー・ドノバンHC(ヘッドコーチ)はこのように語っていた。

「彼が引っ張っていくことで問題はない。チームを助けられる誰かに何か言わなければいけないような時、彼は正しいやり方でやっている。彼はチームメートたちに対してとても礼儀正しいんだ」

 今シーズンのブルズは20日のマイアミ・ヒート戦を皮切りに、22日にワシントン・ウィザーズ、23日にクリーブランド・キャバリアーズ、25日にボストン・セルティックスと、レギュラーシーズン最初の4戦で、早くも昨シーズンにイースタン・カンファレンス・ファイナルへ進出した強豪チームと激突する。

 それでも、ドノバンHCは「彼はチームメートたちとうまくコミュニケーションをとっているよ。リーダーシップという観点で、彼はグループとして良くなる必要があること、あるいは個人に対して向上するように言うこともある。だが彼なら何を言おうと問題ない」と信頼を寄せている。

 そして指揮官は「アヨという男は、決してその責任から逃れようとはしない。彼は向上しようとするんだ」とも話していた。

 ケガや個人的な事情がない限り、ブルズはドスンムとラビーンをバックコート、デローザンとウィリアムズ、ブーチェビッチをフロントコートに配置した先発陣で開幕を迎える。

 昨年のドラフト2巡目全体38位指名でNBA入りしたドスンムにとって、今シーズンは貴重な機会を手にすることになりそうだ。