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10月29日(現地時間28日)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズは敵地スコシアバンク・アリーナへ乗り込み、トロント・ラプターズ戦に臨んだ。
両チームは昨シーズンのプレーオフ1回戦でも激突し、シクサーズが4勝2敗で制していた。だがこの日は昨シーズンに平均30.6得点で得点王となり、今シーズンも同27.6得点10.0リバウンドを残していたジョエル・エンビードが右ヒザの痛みのため欠場と、シクサーズとしては不利と思われていた。
ところが、いざ試合が始まると、タイリース・マクシーが前半だけで27得点と躍動。シクサーズはラプターズに一度もリードを許すことなく、46分間以上にわたってリードして最終スコア112-90で勝利。
「今夜の僕らはジョエルがいなかったから、ものすごくハードにプレーしなきゃいけないということは分かっていた。そのことがステップアップすることにつながったし、普段はやらないようなこともやってのけたんだ」
シクサーズでは試合後にそう語ったマクシーがゲームハイの44得点に8リバウンド4アシスト、ディアンソニー・メルトンが13得点5リバウンド6アシスト5スティール、トバイアス・ハリスが13得点5リバウンド3アシスト2スティール、ジェームズ・ハーデンが11得点4アシスト2ブロック。
また、今シーズン開幕からローテーション入りできずにいたマティース・サイブルが21分47秒プレーして6得点3リバウンド3アシスト1スティール2ブロックで勝利に貢献してみせた。
キャリアハイの44得点を奪ったこの日のマクシーは、フィールドゴール成功率75.0パーセント(15/20)、3ポイントシュート成功率75.0パーセント(9/12)とショットも絶好調。
そして21歳のガードは、シクサーズの選手として22歳以下で40得点以上を奪った球団史上3人目の選手に。マクシーはハル・グリアー、アレン・アイバーソンという殿堂入りガードたちと肩を並べる快挙を成し遂げた。
さらに、1試合で3ポイントシュート9本成功は、ダニー・グリーン(現メンフィス・グリズリーズ)、デイナ・バロスと並ぶフランチャイズ史上最多タイ。この日のマクシーは、まさにキャリアベストのパフォーマンスを見せたと言っていい。
今シーズンの目標にチャンピオンシップ獲得を掲げるシクサーズにとって、2勝4敗という現在の戦績は決して納得できる位置ではないものの、エンビード不在でもラプターズという昨シーズンのプレーオフチームをねじ伏せたことは、今後に向けてポジティブな兆候となるのではないだろうか。
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