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12月28日(現地時間27日、日付は以下同)に行われたニューヨーク・ニックスとダラス・マーベリックスによる一戦は、第4クォーター残り33.2秒にマイルズ・マクブライドがフリースロー2本を成功させ、ニックスが9点(112-103)をリードしていた。
『ESPN Stats & Info』によると、直近20シーズンで試合時間残り35秒以内に9点以上のビハインドを背負っていたのは1万3884チームあったものの、いずれも黒星を喫していたという。
だがこの日のマブスはクリスチャン・ウッドの長距離砲、ルカ・ドンチッチの3ポイントプレーで残り15.1秒に3点差へ詰め寄る。ニックスはマクブライドがフリースロー2投中1本を決めて4点差にすると、タイムアウト明けにマブスはスペンサー・ディンウィディーが3ポイントシュートを放り込み、残り9.1秒に1点差にした。
ニックスはマクブライドがフリースロー2本を沈めて残り7.1秒に3点差へ広げるも、残り4.0秒にドンチッチがフリースロー2本を獲得。1本目を決めると、意図的に2本目をリング中央に当て、リバウンド争いでこぼれ球を手にすると、そのままショットを放ち、これが見事に決まって残り1.0秒に115-115の同点へ追いつき、延長に持ち込んだ。
「我々はいいプレーをしていたと思った。試合のラスト30秒間を締めくくれなかった」と、ニックスのトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)は悔やんだ。ここ20年間で約1万4000チームが敗れていたケースだっただけに、落胆してしまうのも仕方ないこと。
試合はドンチッチが第4クォーターだけで18得点、延長でも7得点を荒稼ぎし、終わってみればキャリアハイの60得点と、フランチャイズ史上最高得点をマーク。さらに自己最多の21リバウンド、そして10本のアシストを残してNBA史上初となる1試合60得点20リバウンド超えのトリプルダブルを達成し、最終スコア126-121でマブスが奇跡的な大逆転勝利を手にした。
バスケットボ―ルは試合時間が残り0秒になって終了のブザーが鳴るまでゲームは終わらないとはいえ、この日マブスが見せた猛追と同点劇は、歴史的な瞬間になったと言えるだろう。
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