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2月5日(現地時間4日)、ブルックリン・ネッツはホームでワシントン・ウィザーズと対戦。ケビン・デュラント、ベン・シモンズをケガで欠き、先日突然のトレード要求が報じられたカイリー・アービングも右ふくらはぎの痛みで欠場が発表されるなど、ネッツは“ビック3”不在のなかで試合に臨んだ。
試合開始から劣勢を強いられたネッツは、第1クォーターを25-44と19点差で終了。第2クォーターでは先発のエドモンド・サムナー、ニコラス・クラクストンらが積極的にオフェンスを仕掛けるも、ウィザーズにも得点を許し点差は縮まらず。55-73と18点を先行されてハーフタイムを迎えた。
そんななか、反撃の一手を繰り出したのは2年目ガードのキャム・トーマス。前半から14得点を挙げるなど好調なスコアリングを見せていたが、後半では勢いが加速し怒涛の勢いでゴールを量産する。試合終盤ではクラッチシュートを幾度となく沈め、キャリアハイ44得点の活躍でネッツの大逆転勝利に大きく貢献した。
試合後のインタビューに登場したトーマスは、「前半が重苦しい内容だった」とウィザーズ戦を振り返る。ネッツは第1クォーターで最大23点ものリードを奪われ、第2クォーターに入ってもウィザーズの背中は遠く、タフな時間を過ごしていただろう。
「だけど第2クォーターの終盤に少し持ち直して、そして第3クォーターだ。そこで勢いが加速して、チームは本当に良いプレーをした。僕らは第3クォーターからスタートしたんだ」
途中で故障者も現れ、試合終盤には動けるプレーヤーが8人まで減ってしまうアクシデントにも見舞われた。それでも、ネッツはベテランのパティ・ミルズや土壇場で3ポイントシュートを沈めた渡邊雄太らのプレーで窮地を切り抜け、最後はトーマスの“3点プレー”が決勝点に。劇的な幕切れとなった一戦に、会場のファンは歓声で選手を称えた。
トーマスは試合後の記者会見にも出席。「勝つために必要なことはすべてやる、それが僕の仕事だ。ただ目先のことをほめてもらいたいなんて思っていないよ」と、キャリアハイの活躍に一切の自惚れを見せなかった。
エース陣を欠くなか、驚異的な爆発力でチームを逆転勝利に導いたトーマス。アービングのトレード要求で騒動の渦中にあるネッツだが、この劇的勝利が球団に良い流れをもたらすことを願わんばかりだ。
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