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3月22日(現地時間21日、日付は以下同)。ニューヨーク・ニックスのレジェンドで、バスケットボール殿堂入りしているウィリス・リード(享年80)が他界した。
公称208センチ106キロのビッグマンは、1964年のドラフトでニックスから2巡目全体10位で指名されてNBA入り。1964-65シーズンに平均19.5得点14.7リバウンドを残して新人王に輝き、キャリア10シーズンで計650試合に出場して平均18.7得点12.9リバウンドを残してきた。
7度のオールスター、5度のオールNBAチーム選出を誇るリードは、1969-70シーズンにMVPとオールスターMVPに選ばれ、ニックスのフランチャイズ史上初優勝に大きく貢献してファイナルMVPを獲得。
1970年のNBAファイナルで、ニックスはロサンゼルス・レイカーズと対戦。リードはシリーズ平均23.0得点10.5リバウンド2.8アシストを残すも、大腿部に重大なケガを負ったことで第6戦を欠場。第7戦の出場は見込まれていなかったのだが、リードは足を引きずりながらトンネルからホームのマディソン・スクエア・ガーデンへ登場した。27分間のプレータイムで4得点3リバウンドながら、ニックスを鼓舞したキャプテンはチームへエナジーをもたらし、NBA史に名を残すほどの名場面を生み出した。
リードは1973年にもニックスで優勝してファイナルMVPを獲得。ニックスが成し遂げてきた2度の優勝に大きく貢献した男は、1982年に殿堂入りし、75周年記念チームにも名を連ねている。
ニックスの“キャプテン”として知られた伝説のビッグマンは、引退後にニックスとニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツのヘッドコーチ、さらにネッツではエグゼクティブも務めてきた。
リリースのなかでニックスが「彼のレガシー(遺産)は永遠に生き続けます」と綴っていたとおり、リードはこれから先もずっと、ニックスならびにバスケットボール界におけるレジェンドの1人として記憶され続けることだろう。
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