5月8日（現地時間7日）、「NBAプレーオフ2023」のイースタン・カンファレンス・セミファイナルが行われ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズがボストン・セルティックスとホームでの第4戦に臨んだ。

　第2戦、第3戦と連敗し、1勝2敗となったシクサーズは、試合開始からジェイレン・ブラウンに次々と得点されるも、ジョエル・エンビードが12得点とチームをけん引し、27－19で第1クォーターを終える。続く第2クォーターではセルティックスのシックスマン、マルコム・ブログドンに活躍を許す。それでも、ジェームズ・ハーデンが15得点を奪い、59－50で試合を折り返した。

　迎えた第3クォーター、前半わずか2得点にとどまったジェイソン・テイタムが本領を発揮し、13得点を奪われる。しかし、シクサーズはハーデンやエンビードを中心に得点を重ねると、タイリース・マクシーやトバイアス・ハリスの3ポイントも決まり、92－83とリードを保った。

　勝負の第4クォーターではシクサーズの得点ペースが失速。終盤には逆転を許すと、マーカス・スマートとブログドンに連続3ポイントを決められ、一時は5点のビハインドを背負う。それでも、ハーデンがシュートを決め続けると、PJ・タッカーもバスケットカウントを決めてセルティックスを追走。試合残り16秒にはハーデンがフローターショットを沈めて同点とすると、最後はスマートの3ポイントが外れ、試合はオーバータイムへ。

シクサーズのインサイドを支えたエンビードはダブルダブルをマーク[写真]＝Getty Images

　延長戦でも譲らぬ両チームだったが、エンビードが連続得点を挙げ、終盤にシクサーズがリードする。試合残り38秒にはテイタムに長距離砲を決められ、再び追いかける展開となるが、残り19秒にハーデンが逆転の3ポイントをヒット。セルティックスのラストプレーでは、スマートの3ポイントが決まるも、試合終了後のシュートと判定され、シクサーズが116－115で逃げ切り勝利を飾った。

　シリーズをタイに戻したシクサーズは、ハーデンが42得点8リバウンド9アシスト4スティール、エンビードが34得点13リバウンド、マクシーが14得点8リバウンドをマークした。

　一方のセルティックスは、テイタムが24得点18リバウンド6アシスト4ブロック、ブラウンが23得点5アシスト、スマートが21得点7アシスト、ブログドンが19得点8リバウンドとそれぞれ活躍するも、敵地で接戦を落とした。

■試合結果
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ　116－115　ボストン・セルティックス
PHI｜27｜32｜33｜15｜9｜＝116
BOS｜19｜31｜33｜24｜8｜＝115