2023.10.28

1970年代にキャブズをプレーオフチームへ押し上げた功労者“ビンゴ”スミスが逝去

キャバリアーズのレジェンドが他界[写真]=Getty Images
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 10月27日(現地時間26日)。クリーブランド・キャバリアーズは、球団OBのボビー“ビンゴ”スミスが77歳で他界したことを発表した。

 直接な死因は明かされていないものの、ここ数年は健康面の問題に直面していた。

 196センチ88キロのシューティングガード兼スモールフォワードとしてNBAで計11シーズンをプレーしてきたスミスは、1969年のドラフト1巡目6位でサンディエゴ・ロケッツから指名されてNBA入り。

 翌1970年のエクスパンションドラフトでキャブズから指名されたスミスは、1970-71シーズンからNBAへ参入したチームで約10シーズンをプレー。最初の5シーズンこそ勝率5割未満に終わるも、1975-76シーズンから3シーズン連続でプレーオフ進出を飾ったチームを支えてきた。

 1974-75シーズンに平均15.9得点を残してチーム得点王となったスミスは、約10シーズン在籍してレギュラーシーズン通算720試合で平均26.7分13.2得点4.2リバウンド2.2アシストをマーク。

 キャブズでスミスとともに約9シーズンをともにプレーしたオースティン・カー(75歳)は「ビンゴは常に最高のチームメートで、私が一緒にプレーしてきたなかで最も激しい競争相手の1人でした。今回のことは我々のフランチャイズの歴史において実に悲しい瞬間であり、彼のご家族に心からお悔やみ申し上げます」と口にしていた。

 今シーズンで創設54シーズン目を迎えたキャブズにおいて、永久欠番となっているのは7選手のみ。スミスの7番も永久欠番となっており、キャブズは球団初期を支えた功労者を失うこととなった。

 スミスがこれまでにコート内外でこなしてきたすべてのことに感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。