2023.01.26
12月27日(現地時間26日、日付は以下同)。クリーブランド・キャバリアーズはホームのロケットモーゲージ・フィールドハウスで行われたブルックリン・ネッツ戦を117-125で落とした。
勝利したネッツは古巣凱旋となったカイリー・アービングが32得点4リバウンド5アシスト、ケビン・デュラントが32得点9リバウンド5アシストと2大スーパースターが活躍。カイリーはフィールドゴール成功率57.9パーセント(11/19)、3ポイントシュート成功率63.6パーセント(7/11)、フリースロー成功率75.0パーセント(3/4)をマーク。
キャリア12年目のカイリーは、この試合を終えた時点で平均26.0得点4.9リバウンド4.6アシストと、今シーズンもリーグトップクラスのスコアリングガードとして君臨。そしてフィールドゴール成功率48.7パーセント、3ポイントシュート成功率35.7パーセント(平均3.0本成功)、フリースロー成功率91.3パーセントと、依然として高精度なシュート力を誇っている。
そんなカイリーにとって、キャブズは2011年のドラフトで1巡目全体1位指名され、NBAキャリア最初の6シーズンを過ごしたチーム。2017年夏にボストン・セルティックスへトレードで移籍するまで、得点源として活躍してきた。
28日。地元メディア『cleveland.com』へ公開された記事のなかで、カイリーと3シーズンをともにプレーし、今シーズンで在籍9シーズン目を迎えたケビン・ラブは、カイリーの永久欠番入りについて「間違いない。絶対そうさ。彼のキャリアが終わったらすぐにね」と話していた。
球団創設53シーズン目を迎えたキャブズで、永久欠番入りしているのはビンゴ・スミス(7番)、ジドルナス・イルガウスカス(11番)、ラリー・ナンス(22番)、マーク・プライス(25番)、オースティン・カー(34番)、ネイト・サーモンド(42番)、ブラッド・ドアティ(43番)の計7選手。
そして現時点で通算2万3119得点や6228アシスト、1376スティールに849試合など、数多くのフランチャイズ史上最多記録を保持するレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)が着用した23番の永久欠番入りは確実だろう。
カイリーはキャブズで球団史上3位の平均21.6得点、同10位の5.5アシスト1.3スティールを残している。さらに通算8232得点は同8位、3ポイントシュート成功723本は同4位、2114アシストは同6位と、トップ10に名を連ねているのだが、ラブは2016年の球団史上初優勝の主力であり、ファイナル第7戦終盤に沈めた3ポイントシュートをその理由に挙げていた。
「僕からすれば、それは疑問ですらないね。彼は(永久欠番入りしてバナーに)掲げられる必要がある。彼はフランチャイズ史上最も大きなショット、そしてNBAファイナルの歴史上で見ても最も重要なショットの1つを決めたんだ。あれがこの街にとって、彼のレガシーにとって、レブロンのレガシーにとってどれほど大きな意味を持つことか。(対戦相手の)ゴールデンステイト(ウォリアーズ)というチームにとってもね」
2016年のNBAファイナルは、ウォリアーズが3勝1敗で王手をかけるも、追い込まれたキャブズはレブロン、カイリーを中心に2連勝を飾って3勝3敗の逆王手に持ち込んだ。そして運命の第7戦。89-89の同点で迎えた残り約1分に、カイリーがステフィン・カリー越しにサイドステップから3ポイントシュートをスプラッシュ。これが事実上の決定打となり、キャブズが1勝3敗から3連勝という奇跡を起こして劇的な優勝を飾った。
当時のチームでレブロン、カイリーとともに戦い抜いたラブにとって、カイリーが放り込んだショットは今でも強烈に脳裏に焼き付いているのだろう。
レブロンの獅子奮迅のパフォーマンスとともに、カイリーが見せつけた爆発的な得点力と抜群の勝負強さはキャブズ優勝を語るうえで欠かせなかっただけに、カイリーが着用していた背番号2は、キャブズで永久欠番入りする可能性が十二分にあるのではないだろうか。
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