2023.12.31

サンズやヒートで活躍した技巧派ガード…スロベニア出身のゴラン・ドラギッチがNBA引退

元オールスターのドラギッチがNBA引退[写真]=Getty Images
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 12月31日(現地時間30日)。NBAで15シーズンをプレーしてきたゴラン・ドラギッチがNBA引退を表明し、2024年8月に母国スロベニアの首都リュブリャナで引退試合をする計画だと複数の現地メディアが報じた。

 スロベニア出身のドラギッチは、193センチ86キロの技巧派レフティとして知られるガード。2008年のドラフト2巡目全体45位でサンアントニオ・スパーズから指名され、その後フェニックス・サンズへトレードで移籍してNBAキャリアをスタート。

 サンズ、ヒューストン・ロケッツ、マイアミ・ヒート、トロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツ、シカゴ・ブルズ、ミルウォーキー・バックスに所属し、レギュラーシーズン通算946試合で平均27.1分13.3得点3.0リバウンド4.7アシストを残してきた。

 サンズ時代の2013-14シーズンには平均20.3得点3.2リバウンド5.9アシスト1.4スティールを残してMIP(最優秀躍進選手賞)とオールNBAサードチーム入り、ヒート時代の2017-18シーズンには代替ながらオールスターにも選出。

 また、「NBAプレーオフ2020」ではヒートのファイナル進出に大きく貢献。ロサンゼルス・レイカーズとのシリーズ初戦の前半に左足底筋膜を断裂し、欠場を続けていたものの、第6戦で執念の復帰を飾るなどタフな選手として活躍を続けてきた。

 スロベニア代表チームの主力としても長年プレーしており、「FIBAバスケットボールワールドカップ」(世界選手権も含む)に計3度、「FIBAユーロバスケット」に計6度出場。なかでも2017年にはユーロバスケットでルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)とともに代表チームをけん引して初優勝を飾り、大会MVPにも選ばれた。

 独特のリズムから繰り出すドライブと技ありのレイアップやフローター、ジャンパーなどで点を取りつつ、プレーメーカーとして味方の得点機会も演出してきたドラギッチ。今はこの男が残してきた功績の数々に感謝しつつ、素晴らしいキャリアを送ったことへ「おめでとう」と伝えたい。

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