2024.04.17
ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールというビッグ3を擁するフェニックス・サンズは、3月9日(現地時間8日、日付は以下同)を終えた時点でウェスタン・カンファレンス6位の37勝26敗。
5位のニューオーリンズ・ペリカンズ(38勝25敗)と1.0ゲーム差ながら、7位のサクラメント・キングス(36勝26敗)が0.5ゲーム差で迫っており、熾烈な順位争いが展開されている。
4シーズン連続のプレーオフ出場、そしてフランチャイズ史上初のリーグ制覇を目指すサンズとしては、10日のボストン・セルティックス戦以降もなんとか白星先行で勝利を積み重ねていきたいところだろう。
もっとも、サンズは今シーズンだけでなく、来シーズン以降も覇権争いへ参戦することを掲げている。現有戦力のうち、デュラント、ブッカー、ビールに加えてユスフ・ヌルキッチ、ナシール・リトルが来シーズンも契約下におり、エリック・ゴードンとジョシュ・オコーギーは来シーズンの契約がプレーヤーオプションとなる。
ただし、先発陣の一角グレイソン・アレン、2月9日のデッドラインに成立した3チーム間トレードでブルックリン・ネッツから加入したロイス・オニールが今シーズン終了後に制限なしFA(フリーエージェント)になってしまう。
今シーズンのアレンはいずれもキャリアハイとなる平均33.5分13.1得点3.9リバウンド3.1アシスト、3ポイントシュート成功率47.5パーセント、平均2.7本成功を記録。特に3ポイント成功率は堂々リーグトップを誇る。
一方のオニールはサンズ加入後11試合へ出場し、平均28.8分10.0得点6.3リバウンド3.7アシスト1.5スティールに3ポイント成功率39.4パーセント(平均2.5本成功)と、主力の一員として攻防両面において貴重な戦力となっている。
サンズはすでに来シーズンの年俸総額が1億9026万8181ドル(約279億6942万2607円)と超高額。今シーズンのオニールの年俸は950万ドル(約13億9650万円)、アレンが892万5000ドル(約13億1197万5000円)で、さらに年俸高騰となれば引き留めることは厳しいと言わざるを得ない。
だがオーナーのマット・イシュビアはサラリー超過よりも戦力維持にフォーカスしているようだ。8日に本拠地フットプリント・センターで「NBAオールスター2027」がアリゾナ州フェニックスで開催されることが発表された会見で、サンズのオーナーはこう話していたと地元メディア『Arizona Republic』が報じている。
「ロイスとグレイソンは2人とも素晴らしい選手。ロイスはこの組織へ新加入し、素晴らしい仕事をしている。グレイソンはこのシーズンずっとここにいる。このチームと組織において重要な一員だ。我々としては2人とも戻ってきてくれることを期待している。このチームのコアメンバーをキープしていきたい。我々はこのチームが大好きで、最高のレベルで競い合っていくことになる」
レギュラーシーズンは4月15日までで、ウェスト6位以内でフィニッシュできれば、同21日から「NBAプレーオフ2024」へ、7位から10位で終えた場合は同17日から20日にかけて2つのスポット獲得をかけてプレーイン・トーナメントへ参戦することとなる。サンズがここから順位を上げていくことができるか注目だ。
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